注意してほしいこと

 受験勉強に明け暮れた高校時代を通り抜けて,新しい大学生活に胸をふくらませて大学の門をくぐったみなさんの前に,危険な落し穴がいっぱい待ち構えています。社会経験の浅い学生を食いものにしようと悪徳商法がつけ入る隙を狙っているのです。

悪徳商法

 若者を狙う悪徳商法の手口はますます巧妙になり,被害にあっても本人が気付かないこともしばしばです。悪徳商法は優しい口調で,高度なテクニックを駆使し,決して人をだますような素振りを見せません。しかし,契約が成立すると,コロッと態度を変え,解約に応じてくれないばかりか,話しさえ聞いてくれません。
 また,この手の業者はローン会社と提携している場合が多く,ついつい高額な商品に手を出してしまいがちで支払い不能におちいる場合も少なくありません。悪徳業者の代表的手口を下記に載せておきます。しかし,これ以外も様々な手口を使ってきます。楽しく,有意義であるはずの学生生活が,灰色の学生生活にならないよう十分注意して下さい。

悪徳業者の代表的手口

  ●マルチ商法

 「僅かな入会金(といっても数十万円と高額)で割のいいバイトができるよ」などの巧みな言葉に誘われて入会,「ブランド品や車・健康食品を格安で君に卸すので,それを友人に市価より安く売れば君も儲かるし友人も得をする。年収1千万円も夢じゃない」のはずが実際にはほとんど売れず,入会金を取られ損ばかりか友人との信頼関係まで破滅する結果になる。
AD:マルチ商法(ネズミ講)は法律で禁止されていますが,法の網の目をくぐって,これに類する商行為が横行しています。若者をターゲットにしているものが多く,手口も年々巧妙かつ悪質になってきているので,「うまい話には必ず落とし穴がある」ということを忘れず,くれぐれも注意して下さい。本学学生も毎年相当数,被害にあっています。(※ADはアドバイスの略)

  ●キャッチセールス

・アンケート調査をよそおって近寄り,ブランド商品や一流ホテルでの食事が格安になるというフレコミの会員権を勧められる。アンケートで事前に小遣いや現在もっている金額を答えてしまっているため「金を持っていない」とは言えず,金を払ってしまうが会員権はほとんど役に立たない。
・「お肌の無料診断をします」と言って近づき,結局高額な化粧品を勧められる。
・「ねぇ,君,スタイルがいいねぇ」と声をかけ,モデルクラブの入会金を払わされるが,仕事は全くまわってこない。エステティックに誘われることもある。
AD:街かどで声をかけられてもピンときたら立ち止まらない,振り向かない。