※今回の採集へ参加した三名の一年生が一人ずつ書いていきます。
 

午前5:00頃・・・
 我らが沢田先輩が運転する車に
 沢田先輩(カミキリ屋),宮尾(クワガタ屋),山本(フンチュウ屋),筆者の藤沢(ゾウムシと雑虫屋)
 合計4名が集った。二日目には大橋先輩と合流する予定である。
 皆これから起こるであろうインセクトフィーバーを思い浮かべ、どこか顔に締まりがない。

  独特な沢田先輩選曲の音楽を聴きながら
 先ずは栃木某所の土場へ・・・
 天気予報は雨の予定だったが目的地に近づくにつれ
 みるみる雲が散ってゆく。如何やらこのメンツの中には誰か晴れ男が混じっているらしい。

  栃木の土場に到着・・・
 見事に晴れ渡りコンディションは最高である。
 材を眺めていると、沢田先輩がハネビロハナカミキリを採集したようだ。
 私も負けじと材を見ていると近くの木の葉でヒゲナガシラホシカミキリを採集することができた。
  ゾウムシはヒゲボソゾウムシの仲間を採集できた。
 山本がくれた大量のヒゲボソゾウムシっぽいものは後でよく見るとすべてコフキゾウムシだった・・・。

 この後先輩はニセヤツボシカミキリを採集していた。
 ウラヤマスゥイ・・・。山本と宮尾は微妙だったよう。

  移動し次は、南会津の土場へ
 松材が積んでありアカアシナガクチキ、オオコクヌスト、ハイイロハナ、オオマルクビヒラタカミキリを採集できた。
 ゾウムシはクチカクシゾウムシの仲間が材に来ていたくらいだった。

  二か所目は広い空き地に材が置いてある場所で、
 ここで目を引いたのはキバネツノトンボの群れだった。山本、宮尾が喜んでタコ採りしていた。
 筆者も6個体ほど採集。また点在して開花していたアキグミからアキグミシギゾウムシを7個体採集した。
 カミキリはゴマフカミキリとカラカネハナカミキリくらいだった。
        キバネツノトンボ

  三か所目ではクロヒラタカミキリやゴマフカミキリ、
 製材所の材からシナカミキリが大量に採集できた。如何やらシナノキが置いてあるようだ。
 ほかにもチチブニセリンゴカミキリも大量だった。
         シナカミキリ

  その横の貯木場で採集していると何やら黒いシルエットをしたカミキリが飛んできた。
 「トネリコ」と、書かれた材に止まったので捕獲を試みるが
 黒いそのブツは逃げてしまった。

  他に居ぬかとその材を見ると数匹のカミキリムシが・・・
 結局3個体採集し、沢田さんに見せると、沢田さんの表情が硬くなりビビった。
 如何やらムネマダラトラカミキリという桐やトネリコに着く珍品のカミキリだったよう。
 沢田さんも探すが、なんか山本が見つけてしまう・・・。
 でも沢田さんも採集したようだ。
      ムネマダラトラカミキリ

  ここで福島県での採集を切り上げ
 山形に向かう。その途中で糞虫屋である山本の希望で牧場によるが
 運悪くその牧場は閉鎖していた!!!
 ここで山本のテンションは一気に下がった。山本のダメージは大きい・・・

           車内で不貞腐れる山本

  最後移動中に大規模な土場に出会った。
 取り敢えずすごい量の材だった。しかし時間が悪くスギカミキリ、マルクビヒラタ、チャイロホソヒラ、ハネビロハナ,ツヤケシハナ,カラカネハナ,ミドリ,オニグルミノ  キモン,等の成果だった。でも自分的にはシロモントゲトゲゾウ、マツキボシゾウ、マツアナアキゾウやシロオビアシナガゾウが取れたので満足だった。
 ただアカハネムシだらけで鬱陶しかった。

 一応一日目は、山本以外採集者各位満足だったようである。


                                           一年 藤沢 侑典
          二日目,宮尾編へ
          三日目,山本編へ





栃木~山形、蟲の旅