東京農業大学

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自己点検・評価

序章
自己点検・評価に当たって
第1章  建学の精神・教育
理念,教育目的・
目標
第2章  教育の内容
第3章  教育の実施体制
第4章  教育目標の達成
        度と教育の効果
第5章  学生支援
第6章  研究
第7章  社会的活動
第8章  管理運営
第9章  財政
第10章 改革・改善
第11章 将来計画の策定
第三者評価結果 
・校地、校舎の安全性、障害者への対応等
 

(1)校地・校舎の安全性

 環境に関する法律等の遵守に努めることはもとより、設備・清掃・警備委託業務及びキャンパス内営業生協とも連携してISO14001活動に取り組むことにより、一体化が整いつつある。設備管理業務の運用は、環境管理課専任スタッフと委託業者との連携も含め概ね実施できている。委託業者との連携は、3年間の委託業務契約により効果的な安全衛生管理システムの改善が進む素地ができた。

 

(2)障害者への対応

 近年建設された建物は、スロープや手すりの設置、段差の解消、車椅子対応のエレベーターの配備、障害者用のトイレの設置などバリアフリー、ユニバーサルデザインを原則として十分配慮したものとなっている。また1号館、2号館、10号館、大学本部などの既存建物の改修を行う中で、障害者、特に車椅子での移動に対応した改修を行っている。老朽化した建物についても対応策をとっているが、内装や設備の老朽化が進んだものが見受けられる。老朽化した建物の障害者に対する配慮は、構造上の限界もあるので、今後大規模な建替え計画にあわせて障害者に配慮した建物に順次整備する必要がある。

 

(3)運動場・体育館

 体育館、野球場、グラウンド、陸上トラック、道場、テニスコート等の諸施設は、農友会所属の部がほぼ専用的に使用しており、同好会や一般学生の使用については限度がある。

常磐松会館は農友会及び学科の諸団体が入っており、学生の課外活動の中心であるが、築20年を経過し、常磐松会館道場の3室あるミーティングルームとともに冷暖房化が望まれる。また道場には、昨今の女子学生の増加に対応して、女子シャワー室の増設が望まれる。学生会館も同様に、特に1階に女子トイレの増設が望まれる。

常磐松会館西側から学生会館西側を経て常磐松会館道場東側に至る通路に常夜灯の設置が望まれる。

常磐松会館別館は同好会が入っているが、築40年以上経過している鉄骨・モルタル造りの2階建てで、老朽化が著しい。冷暖房設備がなく、特に冬季の暖房使用時は灯油焚きの暖房器具のため、換気と火事について注意しているところである。

同好会が入っている常磐松会館別館の老朽化が著しく危険を感じるところもあり、建て替えが急務である。また同好会の数が増えることも想定できるので、会室が割り当てられない団体についてはロッカーを与えることも考えなければならない。

道場のシャワールーム等、武道系クラブでの女子部員増加に対する施設面での遅れが窺えるため、対応が必要である。農友会所属の部だけではなく、同好会や一般の学生へ貸し出しができるように施設・設備を充実させるか、あるいは、農友会所属の部を優先させるも、何らかのルールを設け、貸し出しできるような方途を模索しなければならない。

 

(4)学生の休息場所等

・「学生のための生活の場」の整備状況について

 本学のキャンパスである世田谷キャンパスには、常磐松会館(1,210u)、常磐松会館別館(2,716u)、学生会館(1,210u)、桜丘・若草寮(4,864u 300名収容)、青雲・育英寮(1,212u 74名収容)、3ヵ所の食堂(席数計610)、売店(786u)などが東京農業大学と共用として整備されている。また、本学の研究棟がある1階に学生サービスセンターが整備がされたことに伴い、その周辺に学生が自由にくつろげるウッドデッキ400uを設置し、寛ぎの空間とし学生に有効利用されている。さらに、平成16年学生サービスセンター内に、他のキャンパスの学生も自由に利用できる、3キャンパスラボ(PC40台設置)が整備されている。

 学生数に対する食堂の座席数が不足しており、学生がくつろぐスペースも不足している。当然昼食を落ち着いて食べる空間が不足している。常磐松会館別館及び学生会館が老朽化しており、防災安全上建替えの必要が生じている。キャンパス内に約3千台弱の自転車が乗り入れられている。しかしその台数に対する設備が整備されていない。更なる駐輪場の整備と同時にキャンパス内への乗り入れルールの確立が必要である。

 新体育館整備にあわせて、学生が寛げるスペースを整備する予定である。また特に老朽化が激しい同好会活動の場である常磐松会館別館の建替えを検討中である。

 なお、体育館整備にあわせて、キャンパス内通路も整備する予定である。その際に寛げるベンチの設置、オートバイ、自転車の駐輪場の整備などもあわせて検討する予定である。

 

・学生の課外活動に対して大学として組織的に行っている指導、支援の有効性について(施設面のみ)

 本学の課外活動の中心組織は、農友会である。この農友会各部の部室として「常磐松会館本館」の2階から5階までを使用している。ここには文化団体と体育団体の55部のうち42部と全学応援団の3部、本学4学科の学科統一本部にそれぞれ部屋が割り当てられ、ここを舞台に課外活動が展開されている。農友会総務部の部屋と文化団体連合会・体育団体連合会の両常任委員会室及び会議室等の共用施設が6室あり、農友会活動と学生の課外活動の中心となっている。

 「常磐松会館道場」には、剣道、少林寺拳法、空手、合気道、柔道、フェンシング、卓球、ボクシング、ボディ−ビル・パワーリフティング、レスリング各部の道場・練習場があり、多目的ミーティングルームを3室備えている。また、相撲、弓道、馬術については独立した道場・馬場がキャンパス内にあり、これを支援している。

 さらに、「常磐松会館別館」には同好会が入っており、61団体が個室を、14団体が合同会室を割り当てられている。集会室5室、合宿室2室、音出し可能な練習室兼会室を6室備えている。同好会室の割り当てについては、原則的に年度ごとに変更することになっている。会室のない同好会が14団体ある。

 学生会館にはラウンジがあり、ここは美術部や書道部等文系団体の作品展示スペースとして使われている。なお現在、平成17年1月31日完成予定の体育館が建設中であるが、ここにはトレーニング施設が整備される他、現在野外にある弓道場を内包することになっている。

 キャンパス内には他に野球場、陸上競技場(球技場)、テニスコートが備えられている。

 多くのクラブの内、野球部、剣道部、相撲部、ボクシング部、レスリング部の5部は合宿所を学内に持ち、4棟ある学生寮のうち2棟は、陸上部、柔道部、レスリング部の合宿所として一部貸与されている。

 

(5)大学周辺の「環境」への配慮

 本学がある世田谷キャンパスでは、平成14年2月にISO14001を認証取得し、廃棄物の適正な処理、発生抑制、再生利用を推進している。

 その中で再生利用の一環として、リサイクル研究センター内で生ごみの肥料化プラントの設置や生ごみからメタンガスを発生させるバイオガスエネルギーセンターを整備した。これらの取り組みに対して見学者が訪れ、キャンパス内施設の中心となっている。収穫祭(学園祭)では、発生する飲食用トレーに非木材質トレーを使用して、分別回収し破砕処理のあと堆肥化し、翌年の収穫祭において来場者に配布している。また、ISO14001認証取得に伴い、学生による環境団体「ISO部屋」が結成され、環境問題をテーマに近隣小学校や地域住民との懇談会等を企画し、地域と環境に対する取り組みの輪を広げている。

 リサイクル研究センター・バイオガスエネルギーセンターを初めとして、廃棄物の再生を中心とした循環型社会への試みが計画的に進められており、研究機関としての取り組みと地域との共生が確実に進められている。今後も見学者を積極的に迎えて、地域との共生が広げられることが期待される。また学生団体による環境に対する取り組みが三つのキャンパス内で進められ、今後も確実に広がることが期待される。

 環境保全活動に積極的に取り組む学生に対して単位の認定が平成17年度よりできるようにした。リサイクル研究センター並びにバイオガスエネルギーセンターの施設とキャンパス内で実施されている多くの授業(実習)、さらに環境団体・収穫祭等のイベント等の活動を融合させ、循環型社会のモデルキャンパスとして体系化を進めている。

 

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