農生命科学研究所 Research Institute for Agricultural and Life Sciences

メニュー

実学主義の理念を支える東京農大の戦略的研究

メタボリックシンドロームによる皮膚機能の脆弱化メカニズムの解明

山根 拓実

応用生物科学部・食品安全健康学科
生体環境解析学研究室 助教

キーワード:美容、創傷治癒、メタボリックシンドローム

この研究に取り組もうとしたきっかけはなんですか?

 現在日本では、食の欧米化や運動不足が進んでおり、40代から70代においては3人に1人がメタボリックシンドローム該当者・予備群とされ、社会問題となっています。メタボリックシンドローム罹患者は創傷治癒の遅延やバリア機能の低下等の皮膚の機能障害を引き起こすことが報告されています。しかしながら、その分子メカニズムは不明であるため、本研課題を遂行しました。

研究を進めるうえでの工夫や特徴はありますか?

 我々は、メタボリックシンドロームの発症要因の一つであるレプチンシグナルの阻害に着目して研究を開始しました。本研究課題では、遺伝的にメタボリックシンドロームを発症するob/obマウスを使用しました。ob/obマウスは摂食を調節するレプチンとよばれるホルモンが変異しており、肥満をはじめ様々な代謝疾患を発症します。このマウスを用いることにより、レプチン抵抗性による皮膚機能の変化が解析可能となりました。

今後の展望、期待される効果はなんですか?

 皮膚脆弱化に関する分子標的が同定されれば、本研究成果は機能性食品や創薬等の研究開発につながる非常に汎用の高いエビデンスとなることが考えられます。また、皮膚は美容的観点からも関心が高いため、本研究成果を社会に発信することがメタボリックシンドロームの予防のための行動変容を引き起こし、人々のQOLの向上につながると考えています。

研究実績 http://dbs.nodai.ac.jp/html/100000791_ja.html
食品安全健康学科 https://www.nodai.ac.jp/academics/app/safety/

ページの先頭へ