2005 Optional  活 動


2005年7月 NPO「地域の防犯庭園」(佐藤さん)
7月12日にNPO法人日本公開庭園機構の社会活動に参加しました。

NPO法人日本公開庭園機構では、市民がつくるまちの緑化(景観)・まちの安全を目指し、「安全緑地」づくりを推進しています。世田谷区成城にある東宝住宅展示場の中には、その「安全緑地見本園」がつくられています。市民一人ひとりが、まちの緑化(景観形成)や安全を考え楽しみながら、開放的な“道沿いガーデン”をつくることを目的に設置されました。

 この安全緑地見本園では、通学通勤、買い物、散歩など私たちが生活道路として頻繁に利用する住宅地の道路を、楽しく歩け、安心して暮らせる道路に変えていくための参考例として提案されています。具体的には、「角地1メートル、道沿い30センチ」を50センチ以下の低い植え込みにし、見通しの良い、安全で美しく気持ちの良い道路とまち並みを目指しています。また、廃材やせい製剤の石材、間伐材の活用、流木を使った垣根、電柱の枕木に使われていた古材、再生レンガなどを活用し、環境にも配慮しています。

2005年7月の活動では、佐藤さんから見本園の構成や植物の説明をしていただいた後、かなり大掛かりな剪定や刈り込みなどの手入れを行いました。


後日、佐藤さんの「簡単に描けるパース講座」が開催されました。

 

 

 

 

 

 

2005年8月 正岡子規庭園手入れ

台東区根岸に所在する明治の俳人正岡子規の旧宅(子規庵)では、毎年9月19日の子規の命日に「糸瓜忌」というイベントが行われ、多くの来庵者で賑わいをみせます。
これに先立ち夏には「糸瓜忌」の準備の一環として子規の愛した庭の木々や草花の手入れ、草取りなどの作業が行われています。

 私たちの研究室では、子規庵の保存活動を行う(財)子規庵保存会からのご依頼で、平成12年から服部先生のご指導の下、作業のお手伝いをさせて頂いています。
作業を通じ、子規の文学作品のモティーフでもあり、晩年病に伏した子規にとっての心の支えでもあった庭の歴史や意味に触れることができ、かつ授業で学んだ造園技術の実践と室員同士の交友を深めることができます。

 

 

2005年10月 ジャパンガーデニングフェア施工


コンセプト   スモーカーズ・ガーデン〜喫煙場所の庭的利用〜

 現在、都市部では喫煙者の路上喫煙・タバコのポイ捨てが問題になり、自治体とJTが駅周辺に喫煙場所を設置することで喫煙マナーの向上に取り組んでいます。しかし、喫煙場所やその周囲はタバコの灰や吸殻で汚れ、非喫煙者にとっては不快な存在であり、喫煙者にとっても居心地が悪いというのが現状です。

 そこで私達は美しい喫煙場所の創造の為に喫煙場所に庭の概念を取り入れる、つまり緑化することを提案します。それは同時に都市部で深刻化しているヒートアイランド現象や集中豪雨による都市型洪水の緩和にも繋がるでしょう。

 デザインのポイントは、
@喫煙者だけでなく非喫煙者も見た目として楽しめるような裏表のない植栽、
A喫煙場所をきれいに保ち、さらに雨水を浸透させることもできる緑化された床面、
B非喫煙者に不快感を与えない緑化灰皿です。

私たちの提案が皆さんに受け入れられ、今後都市部においてスモーカーズ・ガーデンが普及することを願います。
     

     


 

 

Copyriht(C) 景観政策学研究室・ガーデンデザイン研究室
東京農業大学地域環境科学部造園科学科