7 教員を希望する学生へ

本学では例年300人以上の学生が免許状を取得しています。農学系では伝統があり,多くの卒業生が農業高校を中心に,普通高校・中学校・小学校等で活躍しています(小学校免許状は,本学では取得できないので,卒業後,他大学で聴講し取得)。
過去3ヵ年の卒業時の教育関係(中・高校教員,臨時教員を含む)への就職者数は,毎年約90人ほどです。
理科・社会科の免許状は,比較的多くの大学で取得できますが,農業科・技術科・情報科の免許状は取得できる大学に限りがあります。また,農業科・技術科と理科を同時に取得できる大学も,他にあまりありません。このような状況から,本学の農業科教員への就職率は比較的高くなっています。また,栄養科学科管理栄養士専攻では平成17年度入学生から栄養教諭1種免許状の取得ができる様になりました。
教員採用時には単科の免許保有者より,複数教科の免許保有者のほうが採用されやすいということもありますので,教職課程履修申込時にはこのことを充分考慮すべきです。

(1)公立学校の教員になるには
一般に教員採用試験は次年度の教員採用候補者を選考するために行われています。したがって最終合格により採用候補者名簿に登載されても,直ちに採用されるものではありません。
採用試験は各都道府県と政令指定都市等で実施される1次試験については,例年ほとんどの都道府県が7月上旬に実施しています。
試験内容については1次試験で一般教養・教職教養・専門教科,論文(作文),面接,2次試験で面接,適性試験,模擬授業などが行われるのが一般的です。

(2)私立学校の教員になるには
それぞれの学校が独自に採用試験を実施します。また,日程については統一されていません。
東京都・群馬県・静岡県・愛知県・三重県・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県の私立学校では,それぞれの私立中・高等学校協会が実施した検定試験(私学適性試験)の成績順名簿が選考の資料となる場合があります。なお,私学適性試験はあくまでも成績順名簿の作成のためであって,この試験が必ずしも私立学校試験の合否を左右するとは限りません。

(3)教員採用試験受験対策について
教員を目指す人のために教職課程では,日常の授業,教育実習指導,総合演習等において個別指導を行う他,教員採用試験受験対策講座(有料)を行っています。教員採用試験突破を目指し,面接・論作文指導,模擬授業,模擬試験,教育法規などを中心に実践的な内容を実施します。