学校において特に予防すべき感染症について
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2007年春頃、関東地方の大学を中心に麻疹(はしか)が流行し本学(世田谷キャンパス)学生にも麻疹患者が出て休校措置が取られ、そのための補講や課外活動、他施設での実習等に多大な影響が生じました。
このように学校での伝染病の流行をを防ぐために、学校が病気になった生徒を出席停止したり、臨時休講にすることがあります。これは学校保健法での決まりがあり、いくつかの病気が下表のように指定されています。 |
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対象疾病 |
出席停止の期間 |
第1種 |
まれだが重大な病気 |
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エボラ出血熱、クリミア・コンブ出血熱、
痘そう、南米出血熱、ベスト、ラッサ熱、
マールブルグ病、急性灰白髄炎(ポリオ)、
ジフテリア、鳥インフルエンザ、重症急性
呼吸器症候群(SARS[サーズ]) |
治癒するまで |
第2種 |
空気感染なので放置すれば学校で広がってしまう病気 |
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・インフルエンザ |
解熱した後2日を経過するまで |
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・百日咳 |
特有の咳が消失するまで |
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・麻疹(はしか) |
発疹に伴う発熱が解熱した後3日間を経過するまで |
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・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ・ムンプス) |
耳下腺の膨張が消失するまで |
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・風疹(三日ばしか) |
発疹が消失するまで |
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・水痘(水ぼうそう) |
すべての発疹が痂皮化するまで |
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・咽頭結膜炎(プール熱) |
主要症状が消退した後2日を経過するまで |
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・結核 |
医師において伝染の恐れがないと認められるまで |
第3種 |
空気感染ではないが放置すれば学校で広がってしまう可能性がある病気 |
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コレラ、細菌性赤痢、
腸管出血性大腸菌感染症(O-157)、
腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、
急性出血性結膜炎(アポロ病)、
その他の伝染病(溶連菌感染症、ウィルス性
肝炎、手足口病、伝染性紅斑、
ヘルパンギーナ、マイコプラズマ感染症、
流行性嘔吐下痢症(ノロウィルス) |
医師が感染の恐れがないと認めるまで |
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大学は集団生活の場であり伝染病が流行しやすい環境です。感染症を診断されたら速やかに大学に連絡し、医師の許可がおりるまで登校しないようにしてください。(出席停止です。) |
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[大学への連絡方法]
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医師により登校の許可がおりたら、証明となるもの(診断書や証明書・調査書等)と印鑑を持って医務室(不在の場合は学生サービス課)に来てください。欠席の取り扱いについて説明をします。
当該期間における授業(試験)の欠席については、試験等の受験資格認定の際に配慮します。 |
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これからの学生生活を一人ひとりが健康で有意義に送れるよう、自分の感染症に関しての状況を把握しておいて下さい。本学では今後の感染予防対策のために、後日、学校で流行しやすい次の感染症について既往歴、予防接種歴の調査をします。 |
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必ず保護者または母子手帳で確認してください。 |
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1. |
麻疹 |
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かかったかどうか。かかった場合は何歳の時か。
予防接種を受けたのは何歳の時か。何回受けたか。
最終に受けたのはいつか等。 |
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2. |
風疹 |
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3. |
水痘 |
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4. |
流行性耳下腺炎 |
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5. |
破傷風 |
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特に麻疹に関しては、次に該当する人はワクチン接種が必要です。 |
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○ |
過去に麻疹にかかったことがなく、一度もワクチン接種をしていない。 |
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○ |
幼児期に1回だけワクチン接種を受けた(ワクチンの効果が消えていることが多いといわれている |
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○ |
ワクチン接種の記憶が曖昧 |
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※ |
麻疹にかかったかどうかワクチン接種をしたかどうか不明の場合は、抗体検査で確認ができます。その結果免疫のない人はワクチンが必要です。 |
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教育実習や介護体験実習等を行う際には感染予防のための「麻疹抗体検査結果の証明書」を提出、抗体がないか低下している人も「麻疹ワクチン接種証明書」の提出が必要です。 |
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風疹・水痘・流行性耳下腺炎、そして破傷風に関しても免疫のない人は医療機関と相談してワクチン接種を済ませておくことをお勧めします。 |
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学校感染症のアンケート提出後に感染症にかかったり、ワクチン接種をしたり、抗体検査をした場合は結果の報告をお願いします。また医療機関の紹介等も医務室で行っています。 |
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