ブックタイトル2019年度学生ハンドブック
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2019年度学生ハンドブック
― 74 ―「食と農」の博物館 東京農業大学「食と農」の博物館は,東京農業大学110周年記念事業の一環として2004(平成16)年に開館しました。120年を超える本学の研究実績や教育実績を,広く社会に発信する情報基地としての役割を担い,文字通り「食」と「農」に関わる様々なコンセプトによる展示や講演会,講座,体験学習などを展開しています。この活動によって,博物館が建つ地域の方々のみならず,大げさでなくワールド・ワイドに受け入れられ今日に至っています。本学学生の皆さんや教職員,また卒業生の方々にとっては,改めて「東京農業大学」に対する理解を深める場となっているとともに,食と農に関わることの面白さや大切さを再確認し,母校に対する誇りを呼び覚まされていることでしょう。また,博物館相当施設に指定されており,本学の学芸員課程履修者には博物館実習の場として活用され,毎年多くの学生が博物館の実際を体験し,学んでいます。 博物館は世田谷キャンパス内ではなく,世田谷通りを挟んで馬事公苑の正門近くに位置しており,世田谷百景にも選ばれた「けやき広場」に面し,那須高原産の芦野石とガラスを調和させたモダンな4階建ての建物は,世界的建築家・隈研吾氏によるものです。 1階には,創立者榎本武揚や初代学長横井時敬をはじめ,東京農業大学の歴史・沿革を紹介するパネルやゆかりの品々を展示しています。また,屋久杉や秋田杉の巨大な材鑑標本や,トラクターなど,本学の研究・教育に一役も二役もかってきた貴重な資料が展示されています。一番奥には企画展示室があり,本学の各学部や学科,課程,研究室などからの企画を展示という形にして公開しています。本学には,世田谷キャンパス・厚木キャンパスの他にもオホーツクキャンパスがあることから流氷の天使クリオネの生体も展示しており,円筒形の大きな水槽で可愛い姿を披露してくれています。同時に進化生物学研究所の魚類コレクションの一部を見ることができます。 2階は常設展示室になっていて,41品種121体のニワトリの剥製学術標本コレクションがあります。その中には天然記念物の指定を受けている日本鶏17品種の貴重な姿も観ることができます。約230点もの酒器や酒の風俗にまつわる錦絵,本学卒業生の蔵元の造る酒の銘柄280本を紹介する展示もあります。日本産業考古学会の「日本の産業遺産300選」にも選ばれている,当博物館が誇る約3,600点の貴重な古農具コレクションから約30点を,日本の古民家を再現したジオラマと共に展示をしています。これらの展示を含めて,その展示活動の質の高さから学外からも高い評価を得ています。 3階・4階には(一財)進化生物学研究所が入り,研究所が運営する隣接の熱帯動植物園のバイオリウムとともにまさに食と農に関する様々な「知」を提供する施設となっています。「食と農」の博物館「村の古民家」囲炉裏と鉄瓶 卒業生の蔵元紹介コーナー 学芸員実習風景(企画展示準備)「食と農」の博物館・バイオリウム