姉妹校留学帰国報告書
タイ国 カセサート大学
農学部農学科4年 味藤絵美子
期間:2006年8月22日〜2007年8月16日
留学受入先:カセサート大学キャンペンセンキャンパス、農学部Soil
Science学科
アドバイザーであるDr. Chaisit THONGJOOと共に農業廃棄物の利用についてのプロジェクトに取り組む。タイの農業に関する場所へ実習に赴く。毎日をタイの文化漬けで暮らす。あれこれ手をつけ過ぎて、太る。
1年という期間の留学を終え、帰国しました。タイで過ごした1年間はやはり凄いスピードで過ぎていったのですが、振り返るとしっかり1年分の出来事があり、私の人生の中でかけがえのない日々となった事は間違いありません。
1年間を自分の時間として自由に計画して使えるところがこの留学の醍醐味だと思います。日本にずっといたのなら好きなように使える時間というのは1年間も捻出できないと思うのです。
また留学生という身分を使って、普段出来ないことや行けない場所に入りこめるというメリットもあります。
留学をこれからする人へ私から伝えたいこと。東京農業大学の学生としての誇りを持って、やりたいことを思い切りやってきて下さい。やりたいことに先行して、自分の行動に責任を持てるしっかりした人であって下さい。
以下に1年間をまとめます。
2006年8月 |
来タイ。タイ語を自習しつつ、生活ベースをつくる。 |
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9月 |
小学校を建てるキャンプに参加。プロジェクト開始、堆肥製造。 |
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10月 |
堆肥製造。後期の授業を5科目履修。 |
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11月 |
灯篭流し、大学対抗農業祭&運動会。堆肥分析。 |
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12月 |
学園祭、中間試験、堆肥製造。タイ北部観光。 |
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2007年1月 |
国際交流会、種苗会社フェア。ポット栽培試験開始(堆肥の熟度判定)。 |
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2月 |
パワーポイント発表。期末試験。Bye-Niorパーティー。 |
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3月 |
植物体分析。友人来タイ。 |
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4月 |
ソンクラーン(旧正月)。米作り*へ実習に。 |
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5月 |
小学校再来(文具寄贈)。ロイヤルプロジェクト。フルーツファームへ実習に。 |
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6月 |
マンゴー輸出会社**へ実習に。タイ南部・ネパール観光。 |
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7月 |
卒業証書授与式。無農薬バナナ***へ実習に。ベトナム観光。 |
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8月 |
ラン切花出荷業者・ハイドロポニックファーム****訪問。小学校再再来。帰国。 |
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* タイの稲作は田植えから収穫まで手作業で行う。タイ米は脱粒し易く、手刈りの方が20%程収穫があがる。水田は雑草もかなり混じっているが、タイの気候風土では年3回以上の作付けが可能なことを考えると、最小限の管理で暮らして行ける、最大の効率性なのかもしれない。
** 対日マンゴーの需要は年々増加し、日本の食生活にマンゴーはすっかり定着した。中でもタイ産のナムドックマイ種は日本人の舌に合う。マンゴーはVHT処理をする事で日本へ輸出出来るが日本市場は規格にうるさく、L・2Lの果皮が美しいもののみ選別出荷。
*** タヤン農協ではJGAPに乗っ取った生産管理を徹底して行っており、日本の生協と取引を続けている。農地の整備から、栽培・収穫・洗浄・包装・出荷まで全ての段階でチェックが入る。国内の大手スーパーとの契約も締結され、今後益々の進展が期待できる。
**** 主にレストランへ向けたリーフ野菜やハーブの栽培を水耕で行う流れがある。ウォーターフローにより冷却したハウス内で、無農薬で栽培する。タイ人の生野菜摂取量は日本人の3分の1だが、西欧食の浸透により将来需要が伸びていくに違いない。
無我夢中で取り組んできたことを、いつかなにかの役に立てることが出来たらいいと考えています。
1年間カセサート大学の学生として生活できたことを誇りに感じております。そしてカセサート大学と東京農業大学の交流がより一層深い絆で結ばれていくことを願っています。
最後になりますが、支えてくださった全ての方へ、心から感謝申し上げます。本当にお世話になりました。
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小学校のお祭り
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