留学報告書 (タイ王国・カセサート大学)
地域環境科学部 森林総合科学科
4年 三好 緑
8月15日に水谷・永嶋と共にタイに来て1ヶ月が経ちました。私は昨年の短期農業実習でタイに1度来ていたこともあり、長期留学する前からキャンペンセンキャンパスの生活については理解した上で留学しました。シャワーは水シャワーのみであること、ご飯は自炊せずに学校内のレストランで済ませること、部屋の中に食べ物を置いておくとその日のうちに蟻が大量にやってくること、生活していく上での驚きは余りなかったように思います。キャンペンセンは自然が多くて生活環境がとてもいいと思います。私は東京にしか住んだことがないので、ここで生活をしていると、東京での生活がとても窮屈に感じます。寮は3人部屋でバス・トイレは部屋にはなく、各階ごとにあって共同です。私のルームメイトは他のタイ人と比べてとてもしっかりしていて、勤勉できれい好き、後輩の面倒見もよく本当に気が利く2人です。11月から私はバンコクのキャンパスに移動するので、それまでにタイ語をもっと勉強して、仲良くなりたいです。
ルームメイトとの写真(左からジアップ、本人、ガーン)
語学に関してはルームメイトや友達とはタイ語でなんとか意思疎通ができるようになってきました。しかし、タイ人同士の会話は話す速度が速いのと、知らない単語だらけで、聞いていてもまだ理解できません。短期農業実習の私のバディーが現在大学院生でキャンペンセンに在学中で、彼女とはお互いの英語力向上のためタイ語よりも英語を主に使用して話しています。さらに水谷・永嶋と会うときは日本語を使うので3ヶ国語を日々使っています。時々、自分がいま何語を話しているのか、頭が混乱しますが自分のためになると思い3ヶ国語を使用しています。
8月20日から1泊でルームメイトの学科(昆虫学科)のキャンプに連れて行ってもらいました。昆虫学科のキャンプということで、学生の多くは蝶を網で捕まえて標本の題材にしていたり、シロアリを捕まえて生態を調べたりしていました。私は友人と山頂まで上りましたが、普段ほとんど歩かないタイ人が山登りのときには、よく歩くことに驚きました。(キャンパス内では徒歩10分の距離も歩きたがりません。)さらに山登りにビーチサンダルで来ている子が数人居ました。下山の際、ビーチサンダルは歩きにくいということから、帰りは素足で山の中を歩いていました。日本では登山靴を履いて山登りをしている私から見るとその光景は奇妙に感じました。タイへ来て5日目でキャンプへ参加して、ほとんどタイ語は理解できませんでしたが、このキャンプを通して多くの友人を作ることが出来ました。
キャンプ場の国立公園前にて
8月の末には短期農業実習できていたTUAのメンバーと一緒に観光に行く機会を持てました。カンチャナブリーやチャ・アムビーチなどへ行きました。またThank you party 、Farewell partyにも参加させてもらいました。Farewell partyに参加しているときは1年前を思い出し、私も1年前に今年のメンバーと同じようにタイという国で色々ことを感じたことを思い出しました。昨年、短期農業実習に参加したからこそ今の留学があると思っています。短期農業実習はとても素晴らしい留学制度だと思うので、今後も一人でも多くの人に参加してもらいたいです。
この1ヶ月で感じたことはタイ人の優しさ、世話好きに日々助けられているということです。短期実習のときに知り合った友達は土日になると遊びに連れて行ってくれたり、学校内で乗馬させてくれたり、食事に誘ってくれたり、当たり前のように私のことを気にしてくれています。また私のルームメイトはとても忙しく、話す機会が少ないように感じますが、タイ語でゆっくり話してくれて、どうにか理解できています。まだ十分にタイ語を話せないので、本当に友達には感謝しています。
学期の途中からの留学ということで現在履修している授業はありません。友達の授業について行ったり、図書館に行ってタイ語の勉強をしたりして自由に過ごしています。私は11月からバンコクのキャンパスに移動しますが、まだ森林学部のことは情報が少なく、バンケンキャンパスに関してはよく分かっていません。11月からは今とは全く違う環境で授業が始まります。それまでにはタイ語を話せるようにならなければと思っています。こちらでの生活に慣れてからは毎日があっという間に過ぎています。1日1日を大切にして実りの多い留学にしていきたいです。