東京農業大学 「食と農」の博物館 Food and Agriculture Meseum

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平成24年3月30日(金)~8月26日(日)「熱帯農業の魅力」展

2011年12月6日

「熱帯農業の魅力」展 

 熱帯農業について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?南の国々の暑いところで作物を栽培している農業であることに間違いはないのですが、実は私たち日々の生活と密接に関わっています。チョコレートの原料となるカカオやコーヒーは日本で作れませんし、アイスクリームには欠かせないバニラなども熱帯の諸国から入ってきます。車のタイヤに使うゴムや石鹸やマーガリンなどの製造に用いるパームオイルの原料だって、日本では作れませんね。
 あるいはちょっと意外な感じもしますが、お彼岸に墓参りするときに使う菊の花とか母の日に贈るカーネーションの一部は、ケニアやエチオピアなど遠いアフリカの国々から、ヨーロッパや中近東の国々を経て日本へ輸出されているのです。
 そう考えますと、私たちの食を含めた生活は熱帯農業ととても深いところで結ばれています。熱帯農業を知ることは、私たちの生活を足元からあらためて見直すことにつながります。また通常ではめったに聞けない熱帯の農業を深く知れば知るほど、日本とは違う自然資源や自然環境のもとで栽培される熱帯産農産物の来歴や栽培技術、用途などに興味が湧いてきます。
 「熱帯農業の魅力」と題して開催されるこの展示で、ご来場の皆様方に熱帯の農業が身近な存在になっていただければ、とてもありがたいです。

東京農業大学 国際食料情報学部 国際農業開発学科
学科長 板垣啓四郎


バリ島の棚田


ナイジェリアの市場


マダガスカルの水牛耕

◆日本熱帯農業学会 第111回講演会
平成24年3月31日(土)・4月1日(日) 東京農工大学府中キャンパス
※3月31日(土)午後 シンポジウム「熱帯農業協力における大学の役割と可能性」(無料)が行われます。


【主催】東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
【企画・制作・展示及び展示案内監修・執筆】「熱帯農業の魅力」企画展示実行委員会

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