分子シャペロンはさまざまな蛋白質と相互作用することによって、蛋白質の正しい会合を介添えしたり、高温や高塩濃度といったストレスから細胞を守ったりする重要な働きをしており、細胞の健康管理役とか品質管理役と呼ばれている。しかし、個々の基質に対してどのような機構で認識しているかという特異性の問題が近年の大きな課題となっている。枯草菌やシアノバクテリアの高い組換え能を利用した遺伝学的解析や生化学的解析により、分子シャペロンと基質との特異的相互作用を解析していく。 |
(テーマ例) 1.HSP70(90)グループの特異的機能解析 ・基質探索(Y2H, IAsys, 遺伝解析 ) ・DnaK と DnaJ の相互作用 ・ストレス応答シグマ因子SigBの機能に及ぼすDnaK/Jシャペロンの影響 |