科目名 野生動物学  Wild Animal Science 2単位)   

TN-22

農学部・バイオセラピー学科・1年・前学期・月曜・1時限

キャンパス   厚木

 

担当者氏名   安藤 元一

学習・教育目標

 

野生動物を保全・活用するためには、まず日本や世界にどのような動物が生息し、それらがどのような生活様式を持ち、人と関わっているかを自然史的な事実として知っておかねばならない。講義前半では野生動物の形態や生活様式が実に多様であることを学ぶ。後半では人間の社会経済活動と野生動物との関連を学ぶ。対象動物としては哺乳類を中心とし、他の脊椎動物分類群については保全上の問題を抱える種をとりあげる。

取り扱う領域(キーワードで記載)

自然史

野生哺乳類

野生動物管理

生活戦略

環境教育

環境法

 

 

 

授業の進行等について(単位制度に基づく授業の進行予定・内容)

 

 

テーマ

内容

授業のねらいまたは
準備しておく事項

1

ガイダンス、日本の動物相

日本列島における動物相の特徴、哺乳類の系統分類学

動物園や博物館における実物や標本の観察

2

食虫目

食虫類の多様性、生活史

 

3

翼手目

翼手類の多様性、冬眠戦略、生息環境保全上の問題

 

4

齧歯目(リス科)

リス、ムササビなどの生活史、生息環境、保全上の問題

 

5

齧歯目(ネズミ科)

ネズミやウサギの生活史

 

6

ウサギ目

ノウサギの生活、アマミノクロウサギの生活と外来種問題

 

7

霊長目

サルの進化、多様性

 

8

食肉目(イヌ科・ネコ科)

タヌキ、キツネ、イリオモテヤマネコ、ツキノワグマなどの生活史、獣害

 

9

食肉目(カワウソ)

カワウソの生活史、保全努力

 

10

食肉目(イタチ科)

カワウソと人との関わりを文化史的な視点から

 

11

海生哺乳類1

ラッコ、アザラシ類(鰭足目)、ジュゴン(海牛目)などの生活史と漁業問題

 

12

海生哺乳類(クジラ目)

クジラ類の生態、捕鯨問題

 

13

偶蹄目

シカ、イノシシなどの生活史、獣害問題

 

14

野生動物に関わる職業

野生動物に関連する職業としてどのような職種があるか

 

15

試験日

論述式の試験を実施する

 

 

 

教科書及び資料(授業前に読んでおくべき本・資料)

  

 

書名/著者/発行所(発行年)

 

日本動物大百科哺乳類T/川道武男編/平凡社(1996

 

日本動物大百科哺乳類U/川道武男編/平凡社(1996

授業をより良く理解するのに便利な参考書・資料等

  

 

書名/著者/発行所(発行年)

 

ニホンカワウソ 絶滅に学ぶ保全生物学/安藤元一/東京大学出版会(2008)

 

 

 

この科目を履修する前に単位を修得しておくことが望ましい科目

 

 

 

 

 

学んだことが活用できる領域

野生動物管理

環境影響評価

自然保護行政

環境教育

エコ・ツーリズム

 

 

 

 

評価の方法(レポート・小テスト・定期試験・課題等のウェイト)

 定期試験で評価する。

 

その他受講上の注意事項

 今回学習する事象間の法則性は野生動物生態学で扱う。

 学外で開催される野生動物関連のセミナー、シンポジウム、学会などへの積極的な参加を期待する。

 質問は随時受け付ける。

 
 mando@nodai.ac.jp