科目名 家畜育種学()  Animal Breeding (1) 2単位)  

TN-12

農学部・畜産学科・2年・前学期・月曜・2時限

キャンパス   厚木

 

担当者氏名   花田 博文/高橋 幸水

学習・教育目標

 

家畜は、様々な利用目的で世界のいたるところで飼育、利用されている。近年、育種改良の結果、家畜の乳や肉、卵を生産する能力は飛躍的に向上してきている。畜産現場において育種を効率的に進めていくには、それぞれの形質の遺伝的しくみや特性を把握しておくことが重要である。そこで、本講義では、家畜化の歴史や我が国の家畜育種の現状について解説するとともに、牛や豚、鶏における生産形質の遺伝的しくみや特性、その解析手法など家畜育種学の基礎について講義する。

取り扱う領域(キーワードで記載)

家畜

家禽

育種改良

遺伝のしくみ

量的形質

質的形質

遺伝病

染色体異常

 

授業の進行等について(単位制度に基づく授業の進行予定・内容)

 

 

テーマ

内容

授業のねらいまたは
準備しておく事項

1

家畜育種の沿革(1)

家畜化の歴史、我が国の畜産の現状と育種の重要性

 

2

遺伝のしくみ(1)

遺伝子と染色体、メンデルの法則

 

3

遺伝のしくみ(2)

連鎖と組み換え、その育種学的意義

 

4

性に関する遺伝(1)

性決定のしくみ、核型、Sry遺伝子

 

5

性に関する遺伝(2)

性の異常(フリ−マ−チン、山羊の間性、XY雌個体)

 

6

性に関する遺伝(3)

伴性遺伝とニワトリの雌雄鑑別

 

7

遺伝的不良形質

遺伝病と染色体異常、その遺伝的影響

 

8

X染色体の不活化現象

X染色体の不活化とゲノムインプリンティング

 

9

体細胞クロ−ン家畜

体細胞クロ−ン家畜の利用、作出の現状と問題点

 

10

DNA解析技術の育種的利用

豚の品種鑑別、牛の遺伝病診断への応用

 

11

質的形質の遺伝

毛色と羽毛などの質的形質の遺伝

 

12

量的形質の遺伝

乳量や産卵数などの量的形質の遺伝、閾値形質

 

13

集団の遺伝的特性

近交係数、遺伝子頻度の変動要因、集団の有効な大きさ

 

14

特別講義

外部の教員もしくは研究者による特別講義

 

15

予備日

 

 

 

 

教科書及び資料(授業前に読んでおくべき本・資料)

  

 

書名/著者/発行所(発行年)

 

 

 

 

授業をより良く理解するのに便利な参考書・資料等

  

 

書名/著者/発行所(発行年)

 

新家畜育種学/水間 豊、他/朝倉書店(1996

 

 

 

この科目を履修する前に単位を修得しておくことが望ましい科目

動物遺伝学

 

 

 

 

学んだことが活用できる領域

家畜の育種改良

遺伝病の解析

 

 

 

 

 

 

 

評価の方法(レポート・小テスト・定期試験・課題等のウェイト)

 定期試験の結果をもとに評価を行う。なお、2/3以上の出席率のない者は成績評価の対象としない。

 

その他受講上の注意事項

 本科目は、2年次の後学期の必修科目、家畜育種学(二)を受講するための基礎的科目である。