※今回の採集へ参加した三名の一年生が一人ずつ書いていきます。 2011年6月12日〔日〕 ここからは初登場「山もやし」こと山本の採集記です。 糞虫目的なので度々ウンコが登場するので耐性のない方は閲覧注意。 前夜、日中に仕掛けていた農大土産(馬のウンコ)を沢田先輩のご厚意 (糞虫不足に落ち込む私を気遣ってくれていた。感謝!)で見に行き大量のマグソコガネを捕獲し、 前日の牧場閉鎖のショックも紛れていた。 ![]() 捕らわれたケブカマグソコガネ 外灯にはあまり昆虫は飛来しなかったので、宿付近に仕掛けたウンコに糞虫が来ることを祈り、 私と藤沢は車内で一夜を過ごした。 早朝、設置したウンコの確認に行くとなんと…! 何も来ていなかった(泣) ![]() しかし、ウンコトラップの結果に落胆し、辺りを散策していると、大型哺乳類のウンコを発見してしまった。 すぐ近くにティッシュも落ちていたので何の動物の物かはすぐに想像できたが、この手の動物のウンコには糞虫が集まり やすいという情報もあったので、決死の覚悟でそれをひっくり返すと十数匹のマグソコガネときれいな赤色のオオセンチが 姿を現した。落とし主に感謝し、ありがたく頂戴したが、写真を撮ることは出来なかった。 ウンコの香る車(容器からちょっと漏れていたようだ)に戻り、本日の本題であるマグソクワガタポイントへ向かった。 私はクワガタには特に興味はないが名前的に魅かれるものがあったので採集したかった虫の一つだ。 ![]() ![]() 大橋先輩の「穴場」であるポイントへ到着し、川岸の林に大量の小さな虫が飛び交っていた。 手に取るとそれがすべてマグソクワガタであることが分かった。数の 多さにも驚いたがそれ以上に、 採集中聞こえてきた「マグソの鬼…、マグソの鬼…」という大橋先輩の唄に驚いていたのは秘密だ。
数十頭を毒瓶に放り込み、近くにウンコを設置。観察していたがさすがにマグソクワガタは来なかった。 彼らのために馬糞(まぐそ)を持ってきたのに…(嘘)。 一時間程度の採集でかなりの数を得たが、やはり♀は少ない。30:1といったところか。 宮尾がマグソクワガタを乱獲し、ケースの中でつくだ煮のようになっていたがあえてスルー。 採集も終了し、駅近くでちょっとソーティング。 糞虫以外は要らないので藤沢にプレゼント。(次回は糞虫を頂けるようだ) 教育実習中である大橋先輩とお別れし、我々は帰路についた。マグソコガネの同定が楽しみだ。 後日、二日目の夜にフィーバーした大量のマグソコガネの同定結果は、 すべてケブカマグソコガネ(どこでも採れる普通種)であることが分かりまたまた落胆…(泣)。 目立った獲物は大型個体のマエカドコエンマ(普通種)くらいであった。糞虫的には残念な結果に終わったが、 たくさんの土場巡りや珍しい虫も採集でき、良い経験となった。 追伸 三日間運転をしていただいた沢田先輩にこの場を借りて感謝申し上げます。ついでにウンコをくれた農大のお馬にも感謝! 一年 山本 哲也 一日目,藤沢編へ 二日目,宮尾編へ
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栃木~山形、蟲の旅