東京農業大学

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模擬講義

世田谷キャンパスおよびオホーツクキャンパスの各学科の先生たちが、通常90分の講義を45分で再現します。

1時限目11:00〜11:45
日本型食生活を支える醤油
醸造学科
舘 博 教授
日本人にとって醤油は空気の様な存在で、有って当たり前でその素晴らしさが余り認識されていない。濃口醤油の原料に大豆と同量の小麦が使われていることも余り知られていない。醤油のおいしさの秘密、機能性や醤油研究から解った新発見について解説する。
食育はなぜ必要なのか

栄養学科
古庄 律 教授
食育基本法が施行されてから7年が経過しました。この間に様々な取り組みが産官学を問わず行われていますが、まだまだ、やらなければならないことがたくさんあります。この講義では、これまでの食育の取り組み、その中からわかってきた問題点、これから食育をさらに充実させるために必要なことをお話し、受験生の皆さんに食育にもっと興味をもって頂きたいと思います。
遺伝資源を求めてさまよい歩く
国際農業開発学科
入江 憲治 教授
生物多様性は、多くの人がその重要性について理解しています。それでは遺伝資源とは何でしょう?遺伝資源は、作物の品種改良にとって欠かせない先祖から受け継いできた、「生きている文化財」なのです。世界中で取り組まれている遺伝資源保全の取り組みについてわかりやすく解説します。そして遺伝資源を求めて、海外での探索収集調査を行ってきた私の経験から、フィールドワークの楽しさを伝えたいと思います。
農業すると地球が温暖化する?!
生産環境工学科
藤川 智紀 助教
農業は環境にやさしいのでしょうか?実は農業でも地球温暖化の原因となる温室効果ガスが発生します。では農業すればするほど温暖化が進んでしまうのでしょうか?講義では農業がどのように地球温暖化に関係しているかを解説すると共に、現在進められている環境配慮型の農業への取り組みを紹介したいと思います。
2時限目12:00〜12:45
食べ物と人の健康をつなぐ管理栄養士
栄養科学科
川野 因 教授
ヒトをはじめ生物は生涯に亘って自らの命を営むため、からだの外から養分をとり続ける必要があります。あなたはいつ、何を、どのようにとっていますか?この講義では食べ物と健康との関わり、また、食と健康のプロフェッショナルとしての管理栄養士とその社会的役割について一緒に考えましょう。
魚と入浴剤の不思議な関係
アクアバイオ学科
渡邉 研一 教授
水産物を安定的に食べ続けるためには、増養殖技術の発展が必要です。魚介類の増養殖においては、麻酔しなければならない場合が多くあります。現在使われている麻酔剤には様々な問題が指摘されていて、新たな麻酔剤の開発が望まれます。本講義では、なぜ麻酔が必要なのかや、新しい麻酔剤の効果について紹介します。
生き物のかたちを変えるくすり
バイオサイエンス学科
伊藤 晋作 助教
私たちはくすり(医薬品)によって病気から身を守り、くすり(農薬)によって作物を守り、安定した生活をおくっています。では、何故くすりはこのようなすばらしい効果を発揮するのでしょうか?この講義では、くすりの発展の歴史と、くすりが効く分子メカニズムについてお話しします。
環境によって植物の形や色は大きく変わる
生物生産技術学科
井上 知昭 教授
私たちは植物を観賞したり、園芸療法にも利用します。ガーデニングのような戸外だけでなく、インテリアでも観賞しますが、植物は置かれた環境によって、形や色も大きく変わります。どんな環境ならば、植物は育ち、観賞することができるでしょうか?。また、戸外では土壌に植えることができますが、室内では必ずしも土壌で育てることはできません。そのような環境で植物を育てることや、観賞方法について考えていきましょう。
3時限目13:00〜13:45
食卓から変えられる私たちの未来
食料環境経済学科
岩本 博幸 准教授
私たちが疑問をもつことなく食べている様々な食品が生産されている背景には、社会が抱えている色々な問題が映し出されています。例えば、地球温暖化問題や飢餓と貧困の問題、一方で先進国を中心とする食べ残しや肥満などの飽食の問題などです。また、地方の過疎化や少子高齢化などの問題にもかかわっています。食品を例に様々な社会問題を取り上げ、その解決に食料環境経済学がどのように貢献できるのかを紹介したいと思います。
食べ物とアレルギー

食品安全健康学科
小野瀬 淳一 准教授
アレルギー患者の数は大人から子供まで、年々増え続けており、食物アレルギー等も含めて大きな関心ごととなっています。しかし、食べ物の成分でアレルギーを予防したり、アレルギーの症状を改善したりできたらすごいことだと思いませんか? ここでは、食品成分を用いた抗アレルギーについて、最近の研究成果を踏まえてお話しします。一緒にアレルギーのことについて考えてみませんか。
庭とランドスケープにみる「日本人の自然」
造園科学科
鈴木 誠 教授
日本人にとって「自然」とは? 「庭」とはなんだろう? 世界でも独特の庭園様式 (デザイン)をもつ日本庭園は、日本の自然と、自然に対する日本人の心を反映し ています。そうした日本の庭づくりの技と知恵、そして欧米のランドスケープデザイ ンとが結びついたのが現代の造園科学です。水と緑にあふれ、自然との共生を めざした、まちづくり、風景づくり、ランドスケープづくり、そして庭づくりなど様々に 活躍する「造園家」について話します。
北海道の希少猛禽類の 生態研究と保全
生物生産学科
白木 彩子 講師
北海道はオジロワシやシマフクロウなど、大型猛禽類の重要な生息地です。しかし、これらの種の多くは主に人間活動の拡大に伴う生息環境の悪化などにより、将来的な種の存続が危ぶまれています。彼らを絶滅させないためには、その生態に関する科学的データに基づいた保全対策の実施が重要です。今回の講義では、このような目的で実施してきたオジロワシやオオワシの生態研究の成果および、今後の保全上の課題について紹介します。
4時限目14:00〜14:45
食品製造
〜生産から加工まで〜
生物応用化学科
内野 昌孝 教授
生物応用化学科は対象領域が広く、作物の生産から加工まで幅広いことが特徴です。今回はポテトチップスを題材にジャガイモの生産〜ポテトチップスの製造〜ポテトチップスの栄養価について順を追って説明をしたいと思います。生産から消費まで幅広く学びたい人はぜひ参加して下さい。 家庭でのおいしいジャガイモの食べ方の秘密もお教えします!
地域が元気になる秘訣!

地域産業経営学科
木村 俊昭 教授
今、全国の地域では、少子高齢化・人口減少・中山間地域の衰退など課題が山積している。なぜ汗しても思うように地域は元気にならないのだろうか。元気な地域づくりの秘訣、ポイントは何か? 求められている人材とは? を具体的事例をを交えて解説します。
“きのこと微細藻類の力”目からうろこの新発想
森林総合科学科
江口 文陽 教授
森林資源として活用されるきのこや微細藻類は、健康維持および処方薬の治療効果を相乗・相加的に高めることもある。私たちは森林に産する天然物からの創薬、創食をめざして研究を行っている。また、森林資源を有効活用したまたはするための"実学研究"として東日本大震災の津波による塩害被害土壌の修復、原発事故による森林資源の放射性物質による汚染回避、バイオ燃料開発を研究している。新発想の研究を学んでみませんか。
環境共生時代の都市と田園 ちょうどいいぴったりの風景
環境緑地学科
入江 彰昭 准教授
産業革命による都市環境問題の解決としてPark(公園)が誕生し、公園は都市の肺臓といわれました。ヒートアイランド化した現代都市において公園緑地は必要不可欠な存在です。一方日本の美しい農村景観は、農林業を中心とした人々の暮らしにより守られてきました。荒廃化の進む農村景観では大学が地域と連携し学生による保全活動によって美しい里山景観が再生されています。環境共生の知恵と技を学び、緑とともに行動していきませんか?
5時限目15:00〜15:45
身近なものから学ぶ有機化学
醸造科学科
勝田 亮 助教
大学の講義は高校までの授業と違ってはっきり言って難しい。ですがこれから大学で学問を志す皆さんにとって、難しい科目から逃げることはできません。この講義のタイトルは「身近なものから学ぶ有機化学」。ライフサイエンスを理解するためには有機化学は避けて通ることはできません。大学レベルの講義を時間いっぱい待ったなしで楽しんでください。
地域活性化に一役!
中高生の農村修学旅行
国際バイオビジネス学科
鈴村 源太郎 准教授
いま、中高生の修学旅行のメニューとして農山漁村の田舎生活を体験しながら学ぶスタイルが定着しつつあり、法制度上も、小規模農家民宿の開業を容易にする規制緩和が2003年に行われました。農林漁業の担い手が減少し、集落維持さえ難しい地域が出始めている中、修学旅行の受入が、地域再生の切り札として認識され始めています。この講義では、事例を紹介しながら、子どもと地域、双方に対する効果を検証します。
'におい'による味と美のコントロール
食品香粧学科
妙田 貴生 准教授
我々が生活を営む上で必要な食べ物や生活用品には、たくさんの'におい'が含まれています。これらは'、匂いと臭い'の絶妙なハーモニーによって成り立っていることを皆さんはご存じでしょうか?この講義では'、匂いと臭い'の関係について考え、これによって食品と香粧品がどのようにコントロールされているのかについてお話しします。
博物館・図書館の役割って何だろう
学術情報課程
黒澤 弥悦 教授 那須 雅熙 教授
博物館や科学館、動物園、植物園などの専門職である学芸員についてお話しします。また博物館にある資料・標本に触れて実習を体験します。動物の骨、化石、剥製、レプリカなど、資料の取り扱いを学び、博物館の役割とそこで働く学芸員の使命について解説します。情報化社会の中で、図書館で取り扱う資料の種類が多くなってきています。従来の本や雑誌に加えて、電子書籍や電子ジャーナルなどにも対応しなければなりません。紙に印刷されている資料やそうでないデジタル情報について、その利点や問題点を考えてみましょう。また、今後の図書館の役割と専門職員である司書の使命についてお話しします。



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