・クラブ活動、学友会、学園行事
・農友会 農友会は部活動や年間行事など課外活動を中心に、学生一人一人の学生生活を充実させ、ひいては東京農業大学・本学生が有意義な学園生活を送れるよう支援することを目的とした組織である。農友会は独自の規程を持ち、第1章総則第3条に「本会は東京農業大学建学の精神に則り、学生相互の親睦と学生生活全般の充実向上を図り、あわせて大学発展の実を挙げることを目的とする。」とある。 農友会の最大の特色は、本学の全学生及び全教職員が会員である。 農友会組織図(
この組織は東京農業大学と同一の組織であり、構成する学生は東京農業大学と本学の学生が混在している。 a.学生会議は、各学科の各学年から2名ずつ選出された級委員で形成され、年間行事・予算・農友会大会等の運営にする 通常の最も大切な決定機関である。総務部役員や収穫祭実行委員等の承認機関でもある。 b.農友会大会は全農友会会員で構成される学生総会であり、農友会最高の決定機関である。 c.農友会総務部は、農友会文化団体連合会及び体育団体連合会やそこに所属する部、各学科等の団体の活動が円滑 に行えるよう予算の執行や補佐的活動を行っている。 本学の大学祭である「収穫祭」の開催に当たっては、収穫祭実行委員会の要である実行本部の母体として企画・運営の 中心となっている。 正会員の会費10,000円、入会金1,000円、特別会員(本学教職員)の会費である棒給月額の100分の1が農友会の財源 である。加えて大学からと後援会、校友会からの補助金を合わせた額が年間予算である。 d.文化団体連合会常任委員会・体育団体連合会常任委員会は、農友会に所属する部活動が、円滑に管理・運営できるよ うに後援活動を中心として、農友会総務部からの分配金の配分、記録の保存、同好会との連絡・協力、他大学の課外 活動団体との連絡・協力体制の確立等の事業を行っている。 e.文化団体連合会・体育団体連合会は、農友会に所属する文化系及び体育系の公認団体の部で組織されている。 公認はされているが、文化団体連合会・体育団体連合会に所属していない団体は同好会として、毎年大学に「団体結成 承認願」を提出し承認を受けなければならない。承認を受けようとする団体で、同好会の中に既にある団体と活動内容が 重複する場合は原則として承認されない。 文化団体連合会・体育団体連合会各部は部長、同好会は顧問に本学専任教職員が必ず責任者として就き、ふたつ以上 の団体を兼ねることはできない。 部・同好会団体数(平成17年5月1日現在)
f.農友会関連の課外活動団体としては、上記の他に収穫祭実行委員会(ウ・農友会総務部の項を参照)と学科ごとに学科 統一本部があり、収穫祭や年間の課外活動行事の運営に大きく関わっている。 学科統一本部は、農友会と連携をとりながら、学科を挙げて各種年間行事に参加するための連絡・運営を行っており、 収穫祭を始め年間行事が大いに盛り上がる要因となっており、他大学とは異なるところである。 収穫祭についても下表の入場者数が示すように、大学との共催であることを差し引いても、学生主体の課外活動がいか に充実かつ活発に展開されているかを示すものといえる。また、そのことが社会的に認められていることの証でもある。
過去4年間の収穫祭入場者数(前夜祭・体育祭を含む)
(単位:人) g.本学には、農友会が中心となって行う次のような「課外活動プログラム」がある。新入生歓迎ガイダンス、農友会新入生 歓迎映画会、ソフトボール大会、文連・体連フレッシュマンキャンプ、学内スポーツ大会、文連音楽大会、収穫祭、対抗 戦東京農業大学VS國學院大學、農友会大会、文連・体連リーダースキャンプ、農友会表彰式等。
・全学応援団について 全学応援団は文字通り全学生一人一人が応援団員であり、構成員は東京農業大学と同一である。箱根駅伝や野球のリーグ戦を始めとして、体育系団体の対外試合の応援のみならず、収穫祭の後援や民間交流の場でも度々目にするのが、「大根おどり」で有名な全学応援団リーダー部と、チア・リーダー部、吹奏楽部で、全学応援団の3部として応援団の要である。全学生の中から応援団クラス委員を選出して、全学応援団の3部と全学生との連携を円滑にしている。役員には、名誉顧問に学長、顧問に教授4名、相談役に教員7名が就いている。収穫祭や年間行事がその都度、盛り上がるもうひとつの要因である。 全学応援団団費として800円が、農友会会費とは別に全学生より納入される。
・同好会について 各課外活動団体に所属している学生数は下記の表のとおりである。
平成16年度課外活動団体(クラブ・同好会・農友会役員等)の部員数・会員数(
大学と比べると、課外活動の諸団体への参加者数が低いことが気になるが、研究室単位の活動がそれに代わっているように見受けられる。 クラブやサークル等の課外活動へ参加する学生や、クラブやサークルそのものが減少している大学があるともいわれ、大学祭も下火になり、学生の大学への帰属意識が低下していることを嘆く大学があるなか、本学は今まで見てきたように活発な課外活動が展開されているように見受けられる。 本学には自治会や学生会のような団体はないが、農友会や学科統一本部等、課外活動の中心となる団体に所属する学生と一般学生との連係・調整が、他大学に比すれば円滑に作動している。 大学と同じキャンパスであり、すべての行事についても共催であることが、良い結果を生んでいる。
・その他の諸活動 本学がISO14001を取得したのを契機に、学生のISO団体で通称「ISO(イソ)部屋」が大学の環境管理課の支援を受けて課外活動を展開している。また、収穫祭を中心に活動している「収穫祭環境対策委員会」も本学独自の課外活動団体であるといえる。 大学の持つ特色から、環境問題への取り組みに対して意識が高い。 課外活動にまったく関わらない学生や、課外活動の指導・支援に関わらない教職員も少なからずいると思われるが、文化学術展・体育祭のある「収穫祭」を始め年間の課外活動プログラムに教職員も積極的に関わって行く風潮は本学の特色といえる。 学生(農友会や学科統一本部、全学応援団等)を中心とした学生のための課外活動の展開に対して、大学として組織的に行っている指導・支援は有効に機能していると思われる。 課外活動に参加している学生の割合が低いことが気になる。今後、一般の学生へ課外活動の支援としての諸施設の貸し出しの方策や支援プログラムを考えることが肝要である。
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