(1) 大学・短期大学・高等専門学校の特色(概要)
東京農業大学は1891年に創立され、現在、東京・世田谷キャンパスをメインキャンパスとして、神奈川・厚木キャンパス、北海道・オホーツクキャンパスの3つのキャンパスに、短期大学部も含めて6学部19学科、大学院に2研究科14専攻を設置している。本学は「実学主義」の理念に基づいて、現実を踏まえた判断力と行動力を持った人材の育成を目指しており、21世紀の人類が直面する食料・環境・健康・資源エネルギーについて、教育と研究の両面から多彩なチャレンジを行っている。そして、これらの問題に関する実務に強い専門技術者、各分野のスペシャリスト、そして地域社会のリーダーなどの人材を養成し社会に送り出して来ている。
本プログラムの取組単位であるオホーツクキャンパスは1989年に北海道網走市に新たな「実学主義」の教育研究を目指す実践総合農学の壮大な実験場として開設され17年目を迎える。オホーツクキャンパスの生物産業学部及び生物産業学研究科のスローガンは「感動し、体験し、学び、究めよう」である。豊かな自然と高水準の農林業・水産業・加工業を擁するオホーツクの地域産業のポテンシャルを生かした、自然・生命・人間・経済・社会・分化を広く総合する文理融合型の教育研究を実践して来た。現在の生物生産学科、食品科学科、産業経営学科の3学科に2006年4月より水圏科学系のアクアバイオ学科を開設する。アクアバイオ学科を加えた4学科制の完成で、上流(山・林業)から平地(里・農業・分化)さらに下流域(河川・海・水産業・加工業・流通経済)に至る環境共生型生物産業という実学世界を具現化するための本格体制が整う。
広大なオホーツク地域を舞台に、生物産業を核として地域活性化を実現するための教育(E)と研究(R)と活動(A)の総合推進力をここでは『オホーツク学』と呼び、その推進のために「オホーツク実学センター」をおき、地域コンソーシアムの形成を図る。 |