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スーパー農学の知恵

都市のヒートアイランド化をなくすとっておきの秘策とは?!

短期大学部環境緑地学科 准教授 入江 彰昭


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環境問題のひとつとして解決を迫られている地球の温暖化。これは二酸化炭素濃度の増加による温室効果が原因とされ、その二酸化炭素を吸収し酸素を排出する「緑」は温暖化対策の有効な手段となっています。

緑が少なくなっている都市部では、郊外と比較して高温になるヒートアイランド現象が起こり、熱帯夜や大気汚染など、さまざまな問題を発生します。そこで登場するのが、地球観測衛星によるリモートセンシングです。これにより地表構造物の識別や温度分布などが解析できるようになり、都市部のヒートアイランド現象の様子も詳細にわかるようになったのです。

それによると、緑地は地表温度が低く、とくに河川や水田等の水辺地は最も低温となり、皇居や新宿御苑等の大規模な樹林地も低温となっています。つまり、都市の市街地のなかに河川や一定規模以上の水田や緑地を計画的に配置すれば、ヒートアイランド化を阻止することができるというわけです。

(緑地計画学研究室)

 

 

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