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スーパー農学の知恵

4億年を生き延びた昆虫が人類を救う?!

農学部農学科 教授 長島 孝行

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人類が誕生して数百万年。

私たちはいま、食糧不足や地球温暖化、オゾン層の破壊など、人類存亡の危機ともいえる状況に直面しています。現在、こうした問題の解決に向け、さまざまな分野で研究がなされていますが、その一つとして注目されているのが、地球上に約100万種いるといわれる昆虫です。

その生命力は人類の比ではなく、すでに4億年以上も地球に存在しています。そのことから、昆虫には地球環境に適応できる優れた機能が備わっていることがわかります。たとえば、ある種のゾウムシは車にひかれてもびくともしません。その鞘翅(ハネ)は軽くて丈夫。しかも水も通さないというスグレモノ。こうした素材が開発できれば、利用価値は大いにありそうです。また、種類も多く、それらの遺伝子をバイオテクノロジー技術で利用できれば、人類の救世主になるかもしれません。

(昆虫資源学研究室)


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