東京農業大学

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概要

対馬は、九州と朝鮮半島の間に“飛び石的”に位置し、日本の中で朝鮮半島に最も近いという地理的条件から、石器・青銅器文化、稲作、仏教、漢字など大陸文化を伝える日本のフロンティアとして、また、朝鮮通信使に代表されるよう日韓交流の拠点として外交上重要な役割を果たしてきました。歴史文化だけでなく、ツシマヤマネコ(絶滅危惧ⅠA類)をはじめとする大陸系・日本系・共通系・対馬固有の動植物が混在するユニークな島として知られます。

はじまり

対馬には独特の食文化があり、本学名誉教授小崎道雄(故)や同名誉教授岡田早苗ら複数の教員や学生によりサツマイモの発酵食品であるせんだんごの研究を数十年に渡り進めてきた。一方、本学元教授山口裕文らは巣箱(ハチドウ)に特徴がある日本ミツバチや複数のイネ品種を同時に播種して栽培するかばしこ米の研究を長年続けている。その調査・研究には市役所および現地の方々にご協力いただいており、協定を結ぶことは自然な流れだったと考える。

連携活動

調査研究

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せんだんご

サツマイモを水に数日間浸漬した後にカビを主とした微生物により発酵を行う。その後、乾燥し、水で洗浄を繰り返した後に濾して白い沈殿物を回収し、さらに乾燥させる。これが麺の一種である「ろくべえ」やだんご、ちまきの原料となる。これについて微生物学的および食品化学的な研究を行っている。

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ハチドウ

ハチドウは、対馬に生育する日本ミツバチを飼育するために独自に作成された木の内部をくり抜いた独特の飼育箱で歴史的な価値が高いと言われている。対馬では、ハチドウ自体をご神体としてまつるハチドウガミがあり、養蜂が信仰に結びついている。

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かばしこ米

赤米の特徴を示す香り米の一種で、神饌米として栽培生産されてきた。近年、飯米として混植栽培を行ってブレンド米として栽培されている。かばしこ米の栽培方法の改善と安定供給に向けた方策を調査研究をしている。

対馬学フォーラム

平成27年12月に第一回対馬学フォーラムが開催され、特別講演を本学名誉教授岡田早苗が行い、その後のポスター発表で農大教員が複数の発表を行った。

http://fieldcampus.city.tsushima.nagasaki.jp/study/cat3/2015.html

平成28年12月に第二回対馬学フォーラムが開催され農大教員がポスター発表を行い、その後の企画集会にて農大より対馬の伝統食に関する会議を行った。

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これまでに

研究成果報告

1) 「せんだんご」製造工程中に生息する糸状菌のサツマイモの発酵における役割、熊谷浩一、岡大貴、梶川揚申、佐藤英一、田中尚人、岡田早苗、日本微生物資源学会誌(2015年、31巻 1号、11-17)

2) サツマイモを原料とする対馬の伝統食品『せんだんご』より調製する麺帯「ろく べ え」のテクスチャー、岡大貴、入澤友啓、野口智弘、内野昌孝、岡田早苗、高野克己、日本食品保蔵科学会誌(2011年、37巻 3号、121-125)

3) 対馬伝統発酵食品「せんだんご」の各地域における製造方法、熊谷浩一、田中尚人、佐藤英一、岡田早苗、東京農業大学農学集報(2015年3月、59巻、4号、274-282)

4)「せんだんご」製造工程中の菌叢解析、熊谷浩一、渡辺麻衣子、高橋治男、梶川揚申、佐藤英一、田中尚人、岡田早苗、日本微生物資源学会誌(2015年6月31巻 1号、1-9)


学生の声

「せんだんご」から作られる「ろくべえ麺」の他に類を見ない不思議な食感に魅了され、7年間にわたり様々な検証を行ってきました。その中で大変なことも多々ありましたが、いつも本当の家族のように接してくださる対馬の方々の温かい気持ちに支えられてきたからこそ、最後まで研究をやりきることができたと思います。この対馬の方々の温かさと、「せんだんご」由来の「ろくべえ麺」の不思議な食感が日本中に広がることを願っております。


これから

  • ミニフォーラム
    来年初頭にエクステンションセンター前にて対馬学フォーラム農大版の展示を行う。
  • シンポジウム
    連携シンポジウムを開催予定。

地域連携協定

長崎県対馬市と本学は、2016年6月に連携協定を締結しました。

おもな活動としては、(1)地域産業資源を利活用した6次産業化と人材育成に関すること(2)環境保全・地域づくりに関すること(3)教育・文化振興に関すること(4)就職支援に関すること(5)農林水産業振興に関することを主な柱としています。

地域連携活動 一覧

東京農業大学

エクステンションセンター
地域連携係

住所
〒156-8502 東京都世田谷区桜丘 1-1-1
TEL
03-5477-256203-5477-2562
E-mail
crenkei@nodai.ac.jp

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