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学生が挑む!研究紹介

地域の農村が直面する課題を事例から学び出身地で農地の環境整備を支える公務員に

2016年2月22日

平成27年3月卒 農村環境工学研究室 長野県職員(総合土木) 市澤美季

地域の農村が直面する課題を事例から学び出身地で農地の環境整備を支える公務員に市澤美季自然と環境をキーワードに志望学科を決定  農業は国や地域が豊かであるためには最も欠かせない産業だと思います。南信州の私の実家も農業を営んでおり、以前から大学で農業に関連する分野を学びたいと考えていました。農学というテーマに大学全体で取り組んでいる東京農大は、この分野で最も古い歴史と伝統をもつ大学の一つであり、早くから受験候補にしていました。そして志望学科を絞り込む際に「自然」と「環境」をキーワードにした私は、生産環境工学科の教育内容に興味をもち受験しました。 難関のJABEE認定コースを履修  1年次の授業は、数学、基礎力学、材料力学、応用数学など、今後この学科で学んでいくための基礎領域を講義と演習を通じて学びました。2年次には実験型の授業が増え、測量学、土質力学、水理学、構造力学などの講義で学んだ理論と技術を実験・実習を通して具体的に理解していきました。  私はこの学科で測量士補の資格のほかに、JABEE認定コースの履修によって技術士補の資格認定をめざしました。コース選択者には履修科目の指定や一定以上の学習成績を維持することが求められ、また指定授業の後には報告レポートの提出も義務づけられるなど、継続には強い意志が必要でしたが、卒業時まであきらめずに続けられたことに満足しています。出身地の地域活性化の取り組みを卒論のテーマに  1年次の収穫祭で耕作放棄地をテーマにした農村環境工学研究室の発表を見て、農村が直面する問題を研究するこの研究室への入室を希望しました。入室後の収穫祭の文化学術展では、茨城県牛久市におけるバイオマスを利活用した地域ぐるみの活動について、3年生が報告をまとめ発表しました。  卒業研究のテーマには「長野県南部の農山村における6次産業化の取り組み」を選択。農水産物の生産(1次産業)だけでなく、加工(2次産業)、流通・PR・販売(3次産業)までのすべてを地域ぐるみで展開することを6次産業化といいます。私の出身地がこの6次産業化に取り組んでいることを知り、その事例が他地域の農業振興のヒントになればと思い研究に取り組みました。故郷の下伊那郡豊丘村を含む4つの村を対象に、行政が主導するそれぞれのプロジェクトについて現地でアンケートとヒアリングをおこない報告をまとめていきました。調査時には実際に現地で地域活性化に取り組んでいる方々と交流を重ね、生の意見を聞くことができました。  卒業後は、長野県の総合土木職員に採用されました。今後は県内の農地整備を行政の立場から担っていきます。幼い頃から親しんできた農業のある景色を守るために、大学で学んだ農業土木の知識を生かしていきます。

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