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学生が挑む!研究紹介

施設実習での失敗からより大事なことを学び研究は多くの人の協力で成り立つことを実感

2015年1月22日

平成25年3月卒 臨床栄養学研究室 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院勤務 小清水孝彦

施設実習での失敗からより大事なことを学び 研究は多くの人の協力で成り立つことを実感小清水孝彦共学で最も歴史が深いことがポイントに  管理栄養士を養成する共学の4年制学科の中で、歴史が深い大学の一つであることが東京農大志望の理由でした。管理栄養士をめざそうと思ったのは、単においしい食というものに興味があったからでした。どんな状態の人にでもおいしい料理を提供できる仕事に就きたいと考えて受験した結果、センター利用入試と一般入試で合格できました。 人それぞれの「東京農大が好き」に納得  入学当初は上級生に「東京農大が好き」という人が多いなという印象を受けました。好きな理由は収穫祭や部活だったり先生だったりと、その人によって異なりましたが、先輩たちは東京農大のこととなるとニコニコして話してくれたのを覚えています。また入学後、大学近くの飲食店でアルバイトを始めたのですが、近隣に住む方々の東京農大に対する評価の高さにも驚きました。お客さんの多くが「いい大学に入ったね」と言ってくれたんです。  調理実習では和洋中の料理を毎週作ったり、加工実習ではジャムやソーセージ、こんにゃくも作りました。特に印象に残ったのは病院実習と保健所実習でした。糖尿病や腎臓病、栄養マネジメントなどについて学んだ知識を初めて実戦で使う機会でしたが、張り切りすぎたがための失敗もいくつか経験しました。実習直後はさすがに落ち込みましたが、いまふりかえるとミスした事例からこそ、より多くの知識や実務のポイントを学ぶことができたと思っています。 メリハリのある研究室で母乳を研究  臨床栄養学研究室は、栄養学の高度な研究をおこなう場所だったことはもちろんですが、私がこの研究室にいまでも感謝しているのは、管理栄養士の勉強や研究以外にも、タッチタイピングや、スピーチの方法、正しい文章の作り方など、卒業後の社会活動にも役立つ多くの技能を指導してもらえたことです。また、収穫祭などの出展には研究室が一丸となって臨む一方で、研究に向かう姿勢や日々の生活態度にとても厳しく、研究でケアレスミスを重ねると実験させてもらえないこともありました。  卒業研究のテーマは「母乳栄養を推進するために母乳成分の簡易測定法を立証する」というものでした。方法として血液成分測定のための機械を利用し、その機械で母乳を測って得られた数値と、従来の方法によって得られた数値を比較していくことをしました。母乳成分を簡単にかつ迅速に測ることができれば、個人レベルで母乳情報を得ることが可能になり、母乳栄養の有用性を科学的に立証することにつながると考えられるからです。  具体的には1000検体の母乳を測りデータ解析をすることで、日ごとの成分値の変化や、個人間での成分の差などを調べていきました。なにしろ、検体数が多いだけに、一日中研究室に缶詰という日もたくさんありましたが、すべての結果をデータに打ち込み、グラフに表してみると、少数の検体ではわからなかった結果が見えてきて、とてもわくわくしたことを覚えています。そして、私が蓄積したデータの解析は、後輩たちに委ねることにしました。いつか母乳簡易分析法を活用して、母親が安心して子育てできる社会がつくられるよう、後輩の頑張りに期待したいです。

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