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学生が挑む!研究紹介

1・2年次の徹底して重ねた基礎学習は3・4年次の実習・研究に不可欠でした

2015年1月22日

平成25年3月卒 酒類生産科学研究室 楯の川酒造(株)勤務 榊田薫

1・2年次の徹底して重ねた基礎学習は 3・4年次の実習・研究に不可欠でした榊田 薫知人のワイナリーオーナーの薦めで  高校時代に進学について、食品に関係する勉強をしたいけれど栄養学とは少し違う視点をもちたいと考えていたとき、ワイナリーのオーナーをしている家族の知人が東京農大の醸造科学科を薦めてくれました。全国的にも数少ない醸造学を学べる学科という存在に大きな期待を込めて志望することに決めました。受験前に訪れた収穫祭では学生の盛り上がっている雰囲気に憧れ、早く入学して楽しい大学生活と勉強を両立したいと、より強く思うようになりました。 1・2年次に学ぶ基礎はとても大切  1・2年生のころは基礎的な勉強が続き、醸造に直接関わる科目を早く学びたかったので、専門科目の授業がとても待ち遠しい思いでした。しかし3年次になり、いざ専門的な勉強が始まると、それまでに学んだ基礎的な知識なしには、専門分野で論理的に考えていくことができないことに気づかされました。  醸造科学科では、3年次の12月に2週間の学外実習があり、全国の醸造会社や食品工場に研修に行くことができます。私は静岡の酒造会社に泊まりこみで参加しました。大学の講義で学んだことが、製造の現場でも実際におこなわれているのは興味深かったですし、現場ならではの工夫も学びました。また「室(むろ)」や「仲仕事。仕舞仕事」など職人さんがつかう専門用語も、講義で聞いたことがあったので正しく理解することができました。醸造科学科の学生ならば、この実習にはぜひ参加するべきだと思います。  課外活動では、収穫祭で学生が出す模擬店の管理をおこなう収穫祭模擬店本部に所属しました。とくに収穫祭では「学生が大学祭をつくる」ことの意義や、苦労と楽しさを存分に味わいました。先輩、後輩、大学事務局、先生方などたくさんの人のサポートを受けて大学祭が成り立つということ、自分の提案が採用されるために何が必要かなど、裏方の仕事を通じて多くのことを学びました。 研究室の伝統は、毎朝定時までに全員が入室すること  酒類生産学研究室は、全員が毎朝決まった時間までに集合します。規則正しい生活習慣を身につける目的もありますが、毎日顔を合わせるためかとてもまとまりがよく、研究室でみんなで昼食をとるのが日常の光景でした。卒業論文の中間発表会をおこなう回数も多く、日々の研究をしっかりやらないと卒業できない研究室でもありました。お互いにアドバイスし、ときには熱い議論も交えながら切磋琢磨の毎日でした。卒業研究では、乳酸菌の亜硝酸分解酵素の研究を選択。ねらった実験結果がなかなか出ず苦労の連続でしたが、先輩から受け継いだ研究を後輩につなぐため、試行錯誤の事例も含めて正確なデータを残すよう取り組みました。  卒業して、この春から酒造会社に勤務。入学時には考えてもみなかった進路ですが、在学中に新しく自分の夢が見つかり、実現の一歩を踏み出すことができたのは、私にとってとても大きな変化でした。たくさん勉強して、いつかは自分で酒質設計をしたお酒を醸し、市場に出して多くの方々に楽しんでもらうのが将来の夢です。

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