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学生が挑む!研究紹介

障がい児への乗馬セラピーの効果を検証だれよりも私自身が癒された研究でした

2015年2月12日

平成26年3月卒 動物介在療法学研究室 (株)コメリ勤務 谷川真紀子

障がい児への 乗馬セラピーの効果を検証だれよりも私自身が癒された研究でした谷川真紀子収穫祭を見学して受験を決意  犬や猫が好きで動物に関わることを学びたいと思い、受験前は大学か専門学校かで迷っていましたが、母から「東京農大の収穫祭って面白いらしいから一緒に行こう」と誘われ、厚木キャパスを訪問しました。バイオセラピー学科の各研究室で、充実した表情で躍動感にあふれた先輩たちを見てとても魅力を感じ、バイオセラピー学科を第一志望に決めました。2年次の科目選択は重要なポイントに  動物が好きという以外、とくに具体的な目標をもっていなかった私は、入学後に学科の教育目的や自分が学ぶ理由をあらためて確認する必要がありました。焼畑という言葉を初めて知るきっかけになった植物関連の授業や、セラピーに関連する社会福祉の授業などを通じて、少しずつ自分の視野が広がっていくことに新鮮な喜びがありました。1年次前期の「バイオセラピー概論」で各研究室ごとの研究のアウトラインを理解できたことは大きかったと思います。3年次に希望する研究室に所属するためには、関連科目を1・2年次に履修しておくことが求められるケースがあるため2年次の科目選択の際には、どの研究室を選択するかを絞っておくことが必要でした。バイオセラピー学科で4年間を有意義に過すには、1年次のうちから自分のやりたい方向性を描いていくことが大切だと思います。 プレッシャーをはね除け学会で研究成果を発表  3年次では、研究室でまず卒業研究のための実験の手法や機器の使い方などを先生から教わりました。キャンパス見学会で受験生に研究室を紹介するための資料づくりや、収穫祭の文展で発表する展示物の製作などは3年生の仕事でした。また、地域の子どもたちと動物がふれあうイベントを開催するボランティア活動も数回実施。先輩たちのさまざまな卒業研究のお手伝いを通じて、自分が取り組むテーマを考えたのもこの時期でした。  卒業研究は、先輩のテーマを受け継ぎ「脳性マヒ児における治療的乗馬の研究」を選択。四肢不自由で知的障害をもつ男児に対し、乗馬によるセラピーを継続的に実施してその効果を検証するという研究でした。子どもに参加してもらうため、月一度の乗馬実験では作業っぽくならないよう、楽しい時間にすることを心がけました。効果の検証は、乗馬の様子を撮影した動画から、パソコンを使って男児の仕草や表情を詳細にデータ化する方法で実施。使用する馬や男児の体調によって効果に変化はありましたが、同じ馬に何度も男児が乗った場合、馬自身が男児のことをよく覚えていて、やさしく乗せて歩く馬と、身を任せる男児の姿に感動させられることもしばしばでした。誰よりも私自身が癒された研究だったかもしれません。  4年次の11月には、先生から学会で研究の成果発表をする機会を与えられ、渋谷区のオリンピックセンターで様々な研究者に報告をおこないました。生まれてから最大のプレッシャーでしたが、なんとか発表を終えた後のあの達成感は、一生の思い出になりました。

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