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学生が挑む!研究紹介

研究室では350羽のウズラを生育ウマの赤血球の研究を継続して大学院へ

2016年3月10日

平成27年3月卒 家畜生理学研究室 大学院農学研究科畜産学専攻進学 波多野薫子

研究室では350羽のウズラを生育ウマの赤血球の研究を継続して大学院へ波多野薫子“畜産”をキーワードに大学探し  もともと動物好きで高校では生物が得意だった私は、動物の生命のメカニズムについて本格的に学ぶことができる大学を探していたところ、親が畜産という分野があることを教えてくれました。複数の大学を調べましたが、自宅通学できるという条件に合ったのが東京農大の畜産学科でした。一般入試で合格し、畜産の実習授業に期待がふくらみました。 有意義だった畜産学実験実習・演習  入学当初の講義から、繁殖学、育種学、生理学など畜産学の専門領域にふれる科目もありましたが、わかりやすい授業のおかげで、畜産を学ぶために必要な専門基礎知識を身につけることができました。畜産学科は卒業単位の約3分の2が必修科目のため、全員がほぼ同じ科目を履修する1年次には、テスト前に友人たちと遅くまで大学に残って一緒に試験勉強をしました。1年次夏の富士農場実習から実習型の授業が増え、なかでも畜産学実験実習・演習でのブタ・ニワトリの解剖は今でも強く記憶に残っています。また厚木キャンパスはサークル活動も盛んで、私はバスケットボールサークルに加入し、授業後は週に3〜4日、仲間とバスケットを楽しみました。ウマの赤血球を増殖させる研究に土・日も取り組む  家畜生理学研究室は動物のさまざまな生命現象を追究する研究室で、独自に飼育しているウズラ、ウサギ、ヤギを学生たちが当番で世話をします。とくに6系統・約350羽すべてに個体番号がつけられたウズラは生育記録の管理が大変でしたが、卵からフ化させて新たな生命の誕生に立ち会うなど、生き物に関わる尊い体験を重ねることができました。  研究室では3年次の夏に模擬研究をおこなって卒業研究の進め方を学び、冬には個々の研究テーマを研究室内で発表します。そして年明けの1月頃から研究が本格化していきました。私は血液について詳しく学びたかったことと、この研究室が畜産学科で唯一ウマを研究に用いていることに興味をもち、「ウマの赤血球系幹細胞の増殖分化に関する研究」を卒業論文のテーマにしました。  研究では、血液の成分の一つである赤血球の元になる細胞を、二段階液体培養法を用いて赤血球になるまで15日間培養して増殖させます。細胞採取の際に、採血対象である馬術競技用のウマと直接ふれあえたのは動物好きの私には楽しい経験でした。採血〜細胞分離〜培養を何度も繰り返し、細胞の成長を毎日確認するために土・日も研究室に来て作業するなど苦労も少なからずありましたが、この研究を通じて動物たちのより健康な体づくりに貢献したいという気持ちが日を追って強くなっていきました。  研究は進めば進むほど、自らの結果に課す要求度が高まっていきます。卒業後は大学院に進学し、さらに専門的な領域の研究に取り組んでいます。

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