東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

毛色遺伝子から豚の品種を識別

2010年10月15日

平成19年3月卒 家畜育種学研究室 大学院畜産学専攻博士前期課程 豊田泰洋

数年前、偽の黒豚肉表示の事件があったのを覚えていますか。これは、白豚を高価な黒豚と偽ったものです。この事件後、豚の毛色遺伝子を用いて比較的簡易な方法で白豚と黒豚を識別する方法が開発されました。それは酵素を使ってDNAを切断し、切断できる配列の部位の違いによって識別する技術です。私がおこなった研究はこの技術を応用したもので、最近本土でも人気が出始めたアグー豚に代表される島豚(沖縄在来種の豚)と白豚を認識する試みです。アグー豚は「幻の豚」とも呼ばれ、高価で取引されています。黒豚の二の舞にならないよう、しっかりと識別技術を確立させなければなりません。  食の安全、信頼を守るための研究であり、それだけに必要性も大。遺伝子操作の技術だけでなく、食のあり方についても深く考えさせられる研究です。大学院に進んだ今もこの研究を継続していますが、すでに国内の代表的な品種6種のうち、5種とは識別が可能になっています。
  • 高校時代までは広く浅くの詰め込み教育。大学入学後は専門的に深く、そして深く。研究の面白さ、知ることの喜びを現在も体感中。
  • 好奇心を持って学ぶことで、自分の目的や目標ができた。「これは大きいことだと思いますよ」。
  • 学部時代は「単位は落とさなかったけど、かなり遊んでいた(笑)」とカミングアウト?
  • 同好会はYOSAKOIソーラン同好会。全国を回って踊りまくっていたという。
  • 「自分から動かないと何も始まらないのが大学生活。考えるより先に行動を」とアドバイス。
  • 「自分から動かないと何も始まらないのが大学生活。考えるより先に行動を」とアドバイス。
  • 大学院進学だが、「実は就職を考えていた。3年生の12月から就職活動をスタート。商社や食品メーカーを中心に回った」。
  • しかし、いろいろな会社を回り、話を聞いているうちに、「やっぱり、もっと勉強したいという意欲が湧き上がり、4年生の5月に大学院進学に進路変更。選考試験は8月下旬、タイムリミットぎりぎりの決断でした(笑)」。
  • 大学生最後の夏休みは勉強漬けの毎日。「普通はもっともゆっくりとできる時期なのに…(苦笑)」。
  • 念願かなって大学院進学。「将来は大学や大学院で身に付けた技術や知識をいかせるような仕事に就きたいですね」。
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