| 所属教員と研究テーマ |
横濱 道成 教授
【専門分野】
動物資源学
【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】
- ウマの遺伝形質(毛色、競走)に関する遺伝学的研究
ウマの毛色変異や競走能力などに関する遺伝特性を集団遺伝学的および分子生物学的手法によって解析し、動物資源学的評価を行う。
- モンゴル国における家畜の採食嗜好性(Palatability)について
モンゴル国の野生牧草の植生の保全を目的として、家畜の採食嗜好性と植物種との関係を調査している。
- 網走市周辺に生息する野鳥種の年次推移に関する調査
網走市のトウフツ湖を中心に、環境変化への指標とするデータを集積するため、その周辺に生息する野鳥種(留鳥、渡り鳥)の分布を季節および年次別に調査する。併せ、「群れる」という視点から野鳥の集団構成についても解析している。
- エミューの繁殖、飼育に関する調査
新規家畜として有望視されているエミューの繁殖学的特性、その飼育法の改善などに関する研究を実施し、エミューの家畜として可能性を評価する。
白木 彩子 講師
【専門分野】
鳥類生態学・保全学
【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】
(平成19年度卒論テーマも含む)
- 猛禽類の生態と保全
とくに絶滅危惧種であるオジロワシ・オオワシを対象として、個体群動態や繁殖生態、越冬生態、人間活動との関係などを明らかにし、極東地域における具体的な保全策を確立するための研究を継続しています。主な調査地は北海道全域ですが、現実的な保全のためには極東の生息地域全体の連携が必要です。
- 鳥類における生活史形質の適応的変異と分布の決定要因(新規)
鳥類種内・間の生活史や繁殖形質の変異を明らかにして適応的意義を解明することや、鳥類種の標高や地理分布の決定要因、高山帯などの特殊な環境に適応して生息する鳥類種の繁殖戦略の解明などを目的として、繁殖生態の調査やマーキングによる個体追跡、集団の遺伝解析等によって研究を進めます。
- 人間活動や開発事業による野生生物への影響と保全
とくに最近は新エネルギーとして急増している風力発電施設で生じている、鳥類やコウモリ類などの衝突死や、生息環境の悪化などの新たな問題を解決するために、影響の程度や衝突要因、影響回避のための方法を科学的に調査・検討する試みを始めています。
- オホーツク地域における哺乳類を対象とした個体群生態と群集に関するテーマ
2007年度の卒論生が中心になって今年から開拓的に進めているテーマです。現在のところ、主なフィールドは農大とその周辺、チミケップ湖ですが、今後調査範囲は拡大される予定です。世界遺産知床半島の周辺部でもあるオホーツク地域に生息する野生動物(外来種含む)の種生態や生息現状を明らかにし、群集の保全について具体的な指針を示すことは重要課題であることから、継続的に行っていく予定です。
【受け入れ可能な研究テーマについて】
生態学をベースにした研究で、個体群、群集を対象としたもの。基礎的な種生態から保全、行動、進化まで広くあつかいますが、対象種や内容によっては無理なものもあります。研究の方法は野外における調査(フィールドワーク)が主体となりますが、近年のこの分野ではGIS解析や数理モデル作成などのコンピューターを用いた作業や、分子生物学的手法も必要となっており、野外調査だけでなくそのような手法を自ら学び、研究の裾野を広げていこうという意識は必要です。単なる資料集め的なものは研究テーマとして認めませんが、レビュー論文についてはテーマとして受け入れます。ただし英文を含む膨大な文献に当らなくてはならないことは覚悟すること。
野生動物の研究は卒論だけで成果を出すことが難しいので、大学院進学を考えている人も歓迎します。
和田 健太 助教
【専門分野】
分子遺伝学
【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】
- ヒト白内障モデルマウスからの原因遺伝子のクローニング
ヒト白内障の発症メカニズムを明らかにするため、白内障モデルマウスからの原因遺伝子の探索を行っている。また、原因遺伝子の同定と並行して白内障発症時期を規定する修飾遺伝子の単離も進めている。
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| 卒業研究のテーマ |
- 分子およびゲノム解析による動物の遺伝特性の究明、並びにその家畜育種学への応用
タンパク質およびDNAを対象として分子マーカーを検出し、各種動物の遺伝学的特性を研究している。例えば、小型ヤギの系統造成、ヤギのカシミヤ毛生産遺伝子のクローニング、ウマのスタミナ遺伝子などで、有用家畜の育成に貢献できるような研究である。
- 野生動物の生態行動に関する研究
オホーツク圏に生息する野生動物の生態学的研究である。現在は、知床やトウフツ湖並びにキャンパス周辺における渡り鳥や留鳥、小型野生動物の個体数や季節的分布などを調べている。タンチョウの生息調査はその一例である。
- 野生動物の生態系保全へのバイオ技術の応用
生化学的手法によって、野生動物の遺伝学的特性を分析し、その成果を保全や分類に役立てようという研究である。特に、保存されている死体から回収したミトコンドリアDNAおよび野生動物の痕跡物(羽、毛、糞など)からの抽出したタンパク質やDNAの解析などである。
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