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動物資源管理学研究室
動物の遺伝学的評価と生態学的特性の解明

森林・広大な湿原など、多くの野生動物が生息する豊かな自然に恵まれた北海道!
私たちはこのような自然環境と野生動物を貴重な「資源」と考え、それらの保護管理へ貢献することを大きな目的としています。
そのためには、種個体群や地域群集の生態を解明し、多様な野生動物の現状を遺伝子レベルで把握することが重要です。
本研究室では、フィールド調査を中心とした生態学と、DNA解析を軸とした遺伝学を2つの柱に、研究活動を進めています。

 
さまざまな土地での野外調査
さまざまな土地での野外調査
冬の使者オオワシ
冬の使者オオワシ
実体顕微鏡で内耳を摘出
実体顕微鏡で内耳を摘出
 
横濱道成 教授
横濱 道成/教授
吉川欣亮 准教授
吉川 欣亮/准教授
白木彩子 講師
白木 彩子/講師
和田健太 助教
和田 健太/助教

動物資源管理学研究室ブログ

NEWS  → 2009年7月よりニュースはブログへ移行しました。
卒業論文発表会石川くん石坂さん今川さん

2009年2月

卒業論文発表会

 1月30日には、4年間の大学生活の集大成である卒業論文発表会が開催されました。4年生のみなさんは、この日のために実験・調査してきた甲斐あって、とても良い発表となりました。特に石川くんは、その研究成果が評価され、学科長賞を受賞されました。おめでとうございます!最後に、4年生のみなさん、本当にお疲れ様でした。4月までの少しの時間ですが、ゆっくり休んでくださいね。


2008年12月

BMB2009 in KOBE

 BMB2009(日本分子生物学会・日本生化学会 合同大会)で神戸に行ってきました。「日本の生物学の研究者ってこんなにいるんだ」って感じるほどすごい参加人数でした。今回私たちの研究室は、助教の和田さん、大学院生の奥村くん、関くん、望月くん、学部4年生の石川くん、そして神戸在住のOBの田村くん(平成18年度卒)が中心に行った研究の成果、合計6題の研究発表を行いました。石川くんは今回が学会デビューでしたが、4年生とは思えないほど素晴らしい発表でした。また、数多くの演題の中から奥村くんの研究が口頭発表に選ばれました。こちらも落ち着いていて、私がこれまで聞いた発表の中で、最も良い発表でした。

2008年12月

沖縄に行ってきました!

 11月の後半から12月に前半にかけて、教員、大学院生、3,4年生の総勢8名で沖縄に野生ハツカネズミの調査に行ってきました!こちらとの気温差はなんと30℃!同じ日本とは思えません。。。12月なのに泳げました!今回の調査は主に北部の今帰仁で行われ、たくさんの地元の農家さんにお世話になりました。ありがとうございました。また、今帰仁にはかつて私たちの学部の学部長であった石島先生が農場を持っていまして、大変お世話になりました。

ポスター発表会

2008年11月

 大学院の中間発表会を兼ねたポスター発表会が行われました。私たちの研究室からは大学院生の奥村くん(演題:日本古来の愛玩用マウスJF1の聴力低下はなぜ起こるのか)、関くん(演題:遺伝解析に基づくヤギカシミヤ毛形成に関与する遺伝子群の探索)、望月くん(演題:脊椎動物の内耳有毛細胞形成時における非筋肉性ミオシン蛋白質の機能)、植田くん(演題:実験用マウスにおける系統間の聴力の差異)、近藤くん(演題:網走地域のキタキツネの食性)が研究発表を行いました。3年生、4年生の室員も多数参加し、非常に盛り上がりました。また、奥村くん、関くんが本年度の「優秀賞」を獲得しました!おめでとうございました!

4年生出店「ヤギカレー」14年生出店「ヤギカレー」2

2008年10月

 10月11〜13日の収穫祭で、私たちの研究室は3年生が「玉コンニャク」、大学院生と4年生の有志が「ヤギカレー」を出品しました。どちらもご好評につき、たくさんのお客様に召し上がって頂きましてありがとうございました!

新生ヤギと一緒に

2008年4月

新生ヤギ続々誕生

 今年3月から四月の間に子ヤギが続々と誕生しました。メーメーと鳴き、乳を飲む姿はいつも気分を和まされます。今年は一頭を人口保育し、最近になって群れに戻しました。子ヤギの仲間が多いせいか馴染むのにもそんなに時間がかからないと見ています。出産からの面倒はいつもながら大変ですが研究室のみんなでかわいがっています。当研究室ではヤギを実験動物として飼育していますが繁殖や保育も行うことでいろいろな視点から学ぶことができていると思います。

マウスの正常な眼球
マウスの白内障の眼球

2008年4月

着任のあいさつ

 こんにちは。4月1日から本研究室に着任した和田健太です。実は、私はこの動物資源管理学 (旧動物資源学) 研究室出身で、2年前に学位を取得して(バックナンバー2005年度)、その後はDNAチップ関連の企業に勤めていました。現在は、マウスを用いた白内障の研究を行なっています。もともと居た研究室なので学生気分に逆戻りしていますが、頑張りますので宜しくお願い申し上げます!

バックナンバー
 ◆2007年度  ◆2006年度  ◆2005年度

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 所属教員と研究テーマ

横濱 道成 教授

【専門分野】

動物資源学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

  1. ウマの遺伝形質(毛色、競走)に関する遺伝学的研究 ウマの毛色変異や競走能力などに関する遺伝特性を集団遺伝学的および分子生物学的手法によって解析し、動物資源学的評価を行う。
  2. モンゴル国における家畜の採食嗜好性(Palatability)について モンゴル国の野生牧草の植生の保全を目的として、家畜の採食嗜好性と植物種との関係を調査している。
  3. 網走市周辺に生息する野鳥種の年次推移に関する調査 網走市のトウフツ湖を中心に、環境変化への指標とするデータを集積するため、その周辺に生息する野鳥種(留鳥、渡り鳥)の分布を季節および年次別に調査する。併せ、「群れる」という視点から野鳥の集団構成についても解析している。
  4. エミューの繁殖、飼育に関する調査 新規家畜として有望視されているエミューの繁殖学的特性、その飼育法の改善などに関する研究を実施し、エミューの家畜として可能性を評価する。

 

吉川 欣亮 准教授

【専門分野】

哺乳類遺伝学、分子生物学、耳科学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

  1. ゲノム解析に基づくヒト疾患モデルマウスからの原因遺伝子のクローニング
    ヒト疾患の原因究明および疾患の分子メカニズムを明らかにするため、難聴、毛変異、白内障など様々な表現型を示すマウス突然変異体からの原因遺伝子の探索を行っており、現在までに難聴および毛変異を示すマウスからの原因遺伝子の同定に成功している。現在も難聴および白内障のモデルマウスからの原因遺伝子のクローニングを目指している。
  2. 内耳有毛細胞の感覚毛の形成・維持の分子メカニズムの解明
    内耳の感覚毛の形成・維持の分子メカニズムを明らかにするため、それに関連する分子およびマウス突然変異体を用いた解析を行っている。特に、現在は蛋白質-蛋白質相互作用の仲介役として機能するスカフォールド蛋白質に注目し、内耳における蛋白の発現パターンの解析を行っている。
  3. 被毛の形成に関与する分子メカニズムに関する研究
    マウスおよび家畜の被毛を形成する遺伝子の探索および分子メカニズムの解明を目指し、分子生物学的解析を行っている。現在は、ヤギのカシミア毛、特に、夏季と冬季の被毛形成に伴う形態変化・遺伝子発現の差異の変化に着目し実験を進めている。

 

白木 彩子 講師

【専門分野】

鳥類生態学・保全学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

(平成19年度卒論テーマも含む)

  1. 猛禽類の生態と保全
    とくに絶滅危惧種であるオジロワシ・オオワシを対象として、個体群動態や繁殖生態、越冬生態、人間活動との関係などを明らかにし、極東地域における具体的な保全策を確立するための研究を継続しています。主な調査地は北海道全域ですが、現実的な保全のためには極東の生息地域全体の連携が必要です。
  2. 鳥類における生活史形質の適応的変異と分布の決定要因(新規)
    鳥類種内・間の生活史や繁殖形質の変異を明らかにして適応的意義を解明することや、鳥類種の標高や地理分布の決定要因、高山帯などの特殊な環境に適応して生息する鳥類種の繁殖戦略の解明などを目的として、繁殖生態の調査やマーキングによる個体追跡、集団の遺伝解析等によって研究を進めます。
  3. 人間活動や開発事業による野生生物への影響と保全
    とくに最近は新エネルギーとして急増している風力発電施設で生じている、鳥類やコウモリ類などの衝突死や、生息環境の悪化などの新たな問題を解決するために、影響の程度や衝突要因、影響回避のための方法を科学的に調査・検討する試みを始めています。
  4. オホーツク地域における哺乳類を対象とした個体群生態と群集に関するテーマ
    2007年度の卒論生が中心になって今年から開拓的に進めているテーマです。現在のところ、主なフィールドは農大とその周辺、チミケップ湖ですが、今後調査範囲は拡大される予定です。世界遺産知床半島の周辺部でもあるオホーツク地域に生息する野生動物(外来種含む)の種生態や生息現状を明らかにし、群集の保全について具体的な指針を示すことは重要課題であることから、継続的に行っていく予定です。

【受け入れ可能な研究テーマについて】

 生態学をベースにした研究で、個体群、群集を対象としたもの。基礎的な種生態から保全、行動、進化まで広くあつかいますが、対象種や内容によっては無理なものもあります。研究の方法は野外における調査(フィールドワーク)が主体となりますが、近年のこの分野ではGIS解析や数理モデル作成などのコンピューターを用いた作業や、分子生物学的手法も必要となっており、野外調査だけでなくそのような手法を自ら学び、研究の裾野を広げていこうという意識は必要です。単なる資料集め的なものは研究テーマとして認めませんが、レビュー論文についてはテーマとして受け入れます。ただし英文を含む膨大な文献に当らなくてはならないことは覚悟すること。

 野生動物の研究は卒論だけで成果を出すことが難しいので、大学院進学を考えている人も歓迎します。

 

和田 健太 助教

【専門分野】

分子遺伝学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

  1. ヒト白内障モデルマウスからの原因遺伝子のクローニング
    ヒト白内障の発症メカニズムを明らかにするため、白内障モデルマウスからの原因遺伝子の探索を行っている。また、原因遺伝子の同定と並行して白内障発症時期を規定する修飾遺伝子の単離も進めている。
 卒業研究のテーマ
  1. 分子およびゲノム解析による動物の遺伝特性の究明、並びにその家畜育種学への応用
    タンパク質およびDNAを対象として分子マーカーを検出し、各種動物の遺伝学的特性を研究している。例えば、小型ヤギの系統造成、ヤギのカシミヤ毛生産遺伝子のクローニング、ウマのスタミナ遺伝子などで、有用家畜の育成に貢献できるような研究である。
  2. 野生動物の生態行動に関する研究
    オホーツク圏に生息する野生動物の生態学的研究である。現在は、知床やトウフツ湖並びにキャンパス周辺における渡り鳥や留鳥、小型野生動物の個体数や季節的分布などを調べている。タンチョウの生息調査はその一例である。
  3. 野生動物の生態系保全へのバイオ技術の応用
    生化学的手法によって、野生動物の遺伝学的特性を分析し、その成果を保全や分類に役立てようという研究である。特に、保存されている死体から回収したミトコンドリアDNAおよび野生動物の痕跡物(羽、毛、糞など)からの抽出したタンパク質やDNAの解析などである。

 

 

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