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ニュースリリース

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の採択

2018年6月7日

教育・学術

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS:Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)とは 、科学技術と外交を連携し、相互に発展させる「科学技術外交」の強化の一環として、文部科学省、外務省の支援のもと、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)並びに国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)及び独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施しているプログラムです。

本プログラムの特徴は、開発途上国のニーズを基にした地球規模課題を対象とし、日本と開発途上国の研究者が共同で行い、地球規模課題の解決および開発途上国における科学技術水準の向上につながる新たな知見や技術を獲得することや、これらを通じたイノベーションの創出を3~5年間で実施することにあります。

本学では、平成3年から東アフリカのジブチ共和国で、「乾燥地の農業と沙漠緑化技術」の改善に取り組みはじめ、今年で28年目を迎えましたが、地域環境科学部 生産環境工学科 島田沢彦 教授が新たな社会実装の構想として、「ジブチにおける広域緑化ポテンシャル評価に基づいた発展的・持続可能水資源管理技術確立に関する研究」を本プログラムの研究課題として応募し、採択されました。

島田教授の研究概要は、「乾燥地において効率的かつ持続可能な水資源の利用・管理手法を確立するため、非常に過酷な気象環境であるジブチにおける水資源の広域的かつ立体的な分布と循環経路を明らかにすることを目的とする。現地調査および衛星やUAV画像から得られた植生の分布や定量的な放牧圧分布と水資源との関係から緑化ポテンシャルを評価し、遊牧民を受益者とする荒廃地緑化地区や都市ゴミを有効利用した粗放的農園造成地区を開発するとともに、森林農業(アグロフォレストリー)により飼料の開発や有用植物の発掘・栽培を行う。これらのパイロットファームにおける実証試験を通して乾燥地に適した農牧業(アグロパストラル)の確立を行う。さらにこれらの成果が展開可能な地域への適用手法を示し、水資源の高効率利用による持続可能なアグロパストラル・システムの広域実装を目指す。」というものです。

なお本プログラムは、これまで私立大学が代表機関の採択課題は7課題(創価大学、慶應義塾大学、東海大学、中部大学、近畿大学(2回)、立命館大学)で、東京農業大学は8課題目となります.

また、平成30年度の採択状況は99の機関が申請したのに対し、7機関が採択され、東京農業大学は私立大学として唯一の採択となりました。

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