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ニュースリリース

7月27日(土)実践総合農学会シンポジウム「ICT農業とスマート農業の現状と将来―実践現場から見た普及の問題点―」開催

2019年7月24日

教育・学術

講演要旨

我が国の農業を取り巻く環境は、国内では、高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加、海外では、2018年12月のTPP11協定発効に伴う農産物関税引き下げなど年々厳しくなってきている。このような状況の中で、政府は、農業の生産力を高め、国際競争力の強化を緊急の課題とし、生産性の飛躍的な向上や収益力向上を実現するために、2018年6月に閣議決定した「未来投資戦略2018」に基づき、ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業、「スマート農業」を、官民一体となり推進しようとしている。

国や企業が推進するICTの農業分野への活用は、2019年4月から稼働した『農業データ連携基盤協議会(WAGRI)』の例でも分かるように、現場の生産履歴データ、圃場データ等の農業情報をクラウド化し企業グループに集約し、新たな農業ビジネスをサポートするデザインになっている。
しかし、農業を実践するのは、地域の農家、農業者であり、「スマート農業」の実現には、企業や一部の大規模農業法人だけはなく、家族経営を中心とした地域農業、集落営農等への普及も必要不可欠である。
本シンポジウムでは、実践現場から見た「スマート農業」の現状と普及への問題点を整理するとともに、農林水産省の基調講演を踏まえつつ、東京農業大学ドローン研究会の農林業分野におけるドローン利用の研究事例報告、「スマート農業」の基本となる地理情報システム(GIS)を生産緑地の管理に利用している東京都農協中央会の報告、生産組合とJAが連携しGISを導入しているJA十日町の報告、㈱パスコからは、今後10年、20年先を踏まえたドローン、人工衛星等の農林業分野への新たな技術可能性
について報告していただき、その後の総合討議も含めて、この分野に関する知見を深めることを目的とする。

日時

令和元年7月27日(土)13:00~18:00(受付12:30~)

会場

東京農業大学 農大アカデミアセンター地下1階 横井講堂

  • プログラム等はこちらの実践綜合農学会事務局HPご覧くださいhttp://spia.jp/
    《学生・一般歓迎/無料 申込不要/入退場自由》

講演内容

13:00~13:05 学会長挨拶 学会長 三輪 睿太郎氏
13:05~13:10 開催校挨拶 東京農業大学 学長 髙野 克己氏
13:10~13:50 基調講演 ICT農業とスマート農業の現状と将来展望
松本 賢英氏(農林水産省大臣官房政策課技術調整室長)
13:50~14:05 休憩
14:05~14:15 座長解題 座長 鈴木 充夫氏(東京農業大学客員教授、株式会社協同経済経営研究所代表)
14:15~14:45 第1報告 UAVを用いた農域空間における利活用法とその課題
下嶋 聖氏(東京農業大学地域環境科学部地域創成科学科准教授)
14:45~15:15 第2報告 都市農業振興へ向けての生産緑地GISの活用と課題
市川 剛氏(JA東京都中央会都市農業改革部課長)
15:15~15:45 第3報告 実践現場からみたスマート農業の普及の問題点
-GIS活用における生産組合と農協の連携の視点から-

小宮山 潔氏(JA 十日町営農企画課係長)
15:45~16:15 第4報告 NewSpaceプロジェクトでの農林水産分野への取り組み
河野 誠忠氏(株式会社パスコ経営戦略本部企画部NewSpaceプロジェクト推進室)
16:15~16:30 休憩
16:30~17:40 総合討議
座長総括
座長:鈴木 充夫氏
18:00~ 情報交換会 会場 カフェテリアグリーン 会費 3,000 円
※ 当日受付でお支払いください。

主催

実践総合農学会(総合研究所内)

お問い合わせ

実践総合農学会事務局(総合研究所内)

※詳細は添付ファイルをご参照ください。

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