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東京農業大学地域環境科学部造園科学科
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○造園・ランドスケープって?
 造園(ランドスケープ・アーキテクチュア)の対象空間は、庭から国土、そして地球規模で様々。関わり方もいろいろ。学科スタッフによる造園話のオムニバス。さて今回は・・・。

 

○第12回「住みよい環境づくりのための植物材料を増やす」(2014.1.29〜) 鈴木貢次郎
     
  植物の増殖法には,挿し木や接ぎ木,株分け,組織培養,実生(みしょう)等があります。中でも実生増殖法は,植物材料の生産の他,絶滅危惧植物の保護や,植生復元(崩壊した植生を復元すること,特に高山,湿地などにおいて登山者の踏み込みによることが多い),播種工(道路等の建設(造成)時に現れる切土・盛土斜面を,植物の種子を播種して急速に緑化し,斜面を崩れないように安定させる工法),人工樹林から自然樹林への再生のために必要な技術です。


実生による増殖を行うためには,高等学校生物の教科書にも記されている「種子の発芽」について理解しておくことがポイントとなります。植物の種子発芽特性として,種子の休眠,発芽に及ぼす温度と光条件(明・暗発芽性),種子の貯蔵法と種子寿命があげられます。
   
  種子の休眠とは,採取直後の種子が必ずしもすぐに一斉に発芽するのではなく,時間を経てから発芽する現象です。種子によっては,採種後,数ヶ月から数年発芽しないことがあります。約2000年前のハスの種子が発芽したことは,よく知られています。発芽に及ぼす温度と光条件とは,光の存在によって発芽率が高まる現象や,逆に低くなる現象,あるいは光に関係なく発芽する現象です。種子の貯蔵法と種子寿命とは,種子によって結実後,すぐに発芽力を失ってしまうものや,逆に長期間発芽力を維持できるもの,これらの発芽力の長短は,種子が置かれた時の温度や水分条件によって異なってくる現象のことをいいます。

  例えば低木のユキヤナギ種子は,25℃よりも20℃の方でよく発芽します。また採種直後の種子は,暗条件では発芽しないこと,採種後,年月を経た種子は暗条件でも発芽すること,20℃で11ヶ月間,25℃では10ヶ月間保存した種子は,ほとんど発芽しなくなることがわかります。

  このようなデータからユキヤナギ種子を播種する際には,@覆土(地表面が乾かないように,播種した種子の上に 3-5mmの土をかぶせる)をしないこと,A長期間(約1年)貯蔵した古い種子は扱わないこと,B高い温度の季節(25℃に達する夏季)には播種をしないこと等の留意事項があげられます。

  人々の住みよい環境づくりのためには,植物を欠かすわけにはいきません。今生長している植物を保護・保全することはもちろんのこと,ある時は人為的な増殖が必要とされます。地球上にたくさんある植物の種子発芽習性を把握することは,地球環境問題に貢献できる基礎的な技術となります。