(1)プログラム名
Special Program (Conducted in English) : Agriculture, Food and Environment

(2)目的
本学には,多数の留学生および海外姉妹校からの交換留学生を受け入れており,本学の高度な専門教育を効率的に学習させるためには英語による授業が望ましいと考えられます。さらに,国際社会に飛び立つ日本人学生にとっては英語で専門分野を理解する能力が不可欠です。このようなグローバル化時代に対応した大学教育の必要性から本プログラムを実施します。

(3)内容
本学は,食料,環境,健康,資源エネルギーという人類の課題に対して,農学および関連領域から貢献する人材の育成を目指しています。3キャンパス6学部19学科体制の下で専門的な教育研究を実施し多大な成果をあげてきましたが,これらの課題は相互に関連するもので,学際的アプローチも重要です。たとえば食料問題は食料の生産・分配・消費に関する諸問題の総称ですが,食料生産は農業や食品加工業によって遂行され,自然環境,農業技術,食品加工技術などと深く関わってきます。分配は市場経済メカニズムだけでなく保蔵技術の改良によって流通範囲が拡大しつつあります。消費には所得水準のみならず地域固有の食文化が反映されます。
近年の人口増加に見合う食料の増産は現代農学の顕著な成果でしたが,同時に環境負荷の増大や食の安全性の危惧が表面化してきました。今日,環境保全や安全食料の確保の必要性が世界的規模で認識されています。そこで,農業,食料,環境について,広義の農学的視点から基礎知識の修得を目指す全学共通プログラムを開講します。
まさに,食料と環境についての基礎知識を総合的に習得することは,21世紀の人類繁栄に貢献することにつながります。修得者の国際貢献を推進するため,世界共通語である英語を使用言語として実施します。国際的な活動を志向する日本人学生の英語力と専門的知識の向上を図るとともに,特に欧米などからの留学生や海外姉妹校からの交換留学生にとっては,日本やアジアの食料・農業・農村・環境・文化を概観できる機会となるよう講義・見学などの内容に配慮します。

(4)開講科目
科目一覧表のとおり

(5)本プログラムの特徴
(1)すべて英語による授業
本プログラムは,本学の専門教育をすべて英語によって実施するものです。単に語学教育のプログラムではないので注意して下さい。

(2)すべての学生を対象に開講
本プログラムは5学部全学科を対象としたオープンプログラムで,開講学年はフリーです。
フィールドスタディ等学外で実施する科目を除き,当面は世田谷キャンパスで実施します。

(3)BasicからAdvancedまで開講
本プログラム科目は,比較的やさしいレベルの科目からより高度なレベルの科目まで開講されます。自分の英語力にあわせて履修を考えて下さい。

(4)授業の開講について
各講義科目は,半期で週1時限(1コマ)開講の2単位です。
「Environment and Landscape of Japan」は,視察があります。
「Environment Conservation in Asia」は,演習があります。
「Field Study of Food and Environment」,「Group Approach to Food and Environment」,「Sustainable Agriculture in Asia」は,集中授業となります。
 
(5)修得単位数について
学則第15条の3に規定するとおり,他学部聴講により修得した単位との合計修得単位のうち30単位までを選択科目として卒業要件単位に加えることができます。

(6)試験について
通常の授業時間に実施します。

(7)視察,演習,実験・実習およびフィールドスタディは実費を徴収します。

(6)履修上の注意事項
自分の英語能力にあわせて履修を考えましょう。学年を問わずいつでも履修できますので,英語能力アップを計った上で履修が可能です。