クマそれぞれのお食事メニュー 〜性別と年齢で変わる食生活〜

2020/05/12

国立大学法人東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院の長沼知子特任助教、農学研究院自然環境保全学部門の小池伸介准教授、東京農業大学、森林総合研究所らの共同研究チームは、ツキノワグマ(以下、クマ)の食性(注1)と、クマの性別・年齢、ブナ科堅果(いわゆる、ドングリ)の結実豊凶(注2)の関係を調べました。この結果から、クマは性別や年齢によって食べ物の構成割合の割合が異なっているという新しい知見が得られました。

雑食動物は、植物質から動物質まで幅広い種類の食べ物を利用する一方、肉食に近い個体からほぼ草食の個体まで、個体による食性の違いが大きいことが知られています。クマも雑食動物で、季節に合わせて様々な種類の食べ物を選択しますが、個体による食性の違いは知られていませんでした。日本では毎年数千頭以上のクマが人里に出没するなどして捕殺されています。クマの人里への出没の原因は、山のドングリの不作や人里で放棄された果樹への誘引など、食べ物が関係することが知られています。ところが、捕殺される個体の性別や年齢には偏りが見られ、個体ごとの食性の違いが影響している可能性があります。そこで本研究では、同じ地域に生息するクマの食性が性別や年齢によって違うのか、また、その違いをもたらす要因は何かを明らかにすることを目的に、性別・年齢、ドングリの結実量の違いと食性の関係を調べました。

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