東京農業大学
バイオサイエンス学科
細胞ゲノム生物学研究室
※微生物分子遺伝学研究室から名称変更
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細胞まるごと解析で生物機能を120%引き出す

ゲノムレベル・細胞レベルでの解析が進展している枯草菌、ラン藻、酵母などの微生物や動物培養細胞を用い、細胞分化・細胞周期・ストレス応答・タンパク質輸送・物質代謝など、全生物に普遍的で、応用上重要な生命現象を解析し、その分子機構を解明する。また、さまざまな角度からタンパク質間相互作用を解析し、遺伝子機能を細胞全体のネットワークとして把握していく。さらに、さまざまなストレスから細胞を守る健康管理役タンパク質と最先端のゲノム情報を利用し、新規有用物質生産システムの確立をめざす。


氏名 研究テーマ

吉川 博文 
教授

・業績

1.ゲノム情報に基づく細胞機能のネットワーク解析

DNA複製や細胞分裂、細胞分化といった個々の現象が、綿密なネットワークを 形成し、互いの機能を制御しあっていることを分子遺伝学的、細胞生物学的に 解析する。

2.ゲノム情報を用いた新規微生物細胞工場の建設

枯草菌やシアノバクテリアの高い組換え能を利用し、多数異種遺伝子群のゲノ ムへの効率的組込手法を用いて、これまでにない有用物質の生産システム構築 を目指す。

3.ストレス応答と分子シャペロンの機能

細胞がストレスを感じたときの防御機構は、生命機能の究極の姿をさまざまな 形で表している。そのメカニズムの解析と代表的な役者である分子シャペロン の未知機能を探る。

千葉櫻 拓 
教授

・業績

がん治療・予防への応用に向けた細胞増殖制御機構の解析

がん細胞は何故増え続けるのか?また我々の体の細胞は何故むやみに増えないのか?これらの究極の問いに対する答えを求めるべく、動物細胞の増殖を制御する細胞内のエンジン分子(サイクリン依存性キナーゼ)・アクセル分子(サイクリン)・ブレーキ分子(CDK阻害因子)について、それらの制御機構(いかなる場合にどのようにエンジンを始動・停止するのか)と作動メカニズム(エンジンは何を動かして増殖を進めるのか)を解明する。また、がん細胞においてその制御機構がどのように破綻し、異常をきたしているのかを解明し、がんの治療・予防への臨床的応用の基盤とする。

渡辺 智 
准教授

・業績

1.光合成微生物におけるストレス適応機構の解析

生物は環境の変化 (ストレス) に素早く応答し、細胞機能を維持するための様々な機構を有している。本テーマでは二成分シグナル伝達系および分子シャペロンに着目して、光合成微生物のストレス適応機構について研究する。

2.光合成微生物における増殖制御機構の解析

光合成を行う生物にとって光シグナルはDNA複製、分裂といった増殖機構と密接に関わっている。光シグナルによる増殖開始メカニズムを光独立栄養生物であるシアノバクテリア、真核紅藻を用いて解析する。

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