ランドスケープ資源・植物分野 ランドスケープエコロジー研究室
植物による生活空間づくりを模索する!
ひとの生活は、生物、特に植物によって支えられている。それは、生物学的な視点だけではなく、文化的な視点も含まれている。ユリ類やサクラ、クスノキ等の身近な植物を研究対象として、これらの植物や雑種(園芸種)が生まれた理由を、DNA分析等の最新の手法も含めた野外・室内実験や野外調査によって調べている。また、時代背景等の社会科学的調査をおこない、生物学的な実験や調査の結果との総合化、及びこれらを次代に継承するための環境教育を図っている。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・温度変化条件の違いがミズゴケの成長に及ぼす影響
・日本における帰化植物の特性に関する研究
・ムジナモの生育と増殖に関する研究
・植生の違いにおける地表徘徊甲虫類の変化 -特に草本環境について-
・在来植物の多様性に富む堤防植生の特性解明
・貴重植物の保全に関する研究
・天然記念物の巨木による地域活性化に関する研究
FREE TALK
ランドスケープエコロジー研究室では,造園で使われる植物の生態や繁殖等について研究しています。その対象は,人の生活に密接に関わる園芸植物から,山野の野生植物にまでに広がります。例えば,?外来種の種子の発芽条件に,温度とその温度に曝される時間がどのように関ってくるのかということや,?挿木を行う時期と挿し穂の太さを分けた時の成功率の違いです。他にも?秋の七草の生育環境を把握するための植生調査等も行っています。
春は,花の観察,採取,林床植物の自生地の観察のために,福島県や秋田県,静岡県などの地方に行きます。夏には夏期休暇を利用して,日本各地に赴き実験材料の葉を採取します。秋と冬は苗の植えかえなどの作業をします。通年で行っているのは,週に1度のゼミや植生調査,圃場の管理等です。ゼミの内容は,植物に纏わる基礎を勉強しながら室員それぞれが調べたことを発表することが主となります。皆が意見を交換し合う重要な場です。