環境計画・設計分野 景観政策学研究室
アメニティ空間や景観の本質を考える!
ランドスケープの観点に立って、自然と共生した豊かな環境を創造するための環境政策を研究する。すなわち人間にとって、本当に望ましい環境や景観のあり方、自然や土地、景観とのかかわり方について、その具体的方策を調査・研究するのが当研究室の目的である。
造園原論と造園史を基礎学問とし、自然と人間との関係を、社会科学的手法で探究し、景観計画、景観まちづくりへの応用をめざす。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・世田谷区における区民農園の現状と評価
・マキ類の樹芸に関する地域比較
・SD法による街路樹景観と並木風景の比較調査
・黒澤明映画作品における景観演出の一手法
・日本庭園における建築のエッジから林縁までの距離と庭園面積の関係
・小田原における「らしさ」の研究
・文京区における歴史まちづくり計画(卒業制作)
FREE TALK
辻馬車caf?2
2月13日はお昼頃から”進士五十八の造園学”という講演会の一回目が行われました。
私たち室員はあれやこれやと準備等があり、最初から最後まで先生方のお話を聴くことは叶いませんでしたが、堅苦しいお話だけではなく、笑いありといった内容で大変良いお話を聴くことが出来ました。
そのあとは17時ごろから研究室の同窓会である“辻馬車会”の催しの一つとして辻馬車caf?2が取り行われました。
造園の第一線で活躍されている卒業生の方に多数参加いただき、当時の思い出話から現在の就職難に直面している私たち3年生へ希望となるようなお話もして頂きました。私自身、造園に対する考え方や見方が変わるようなお話を聴けて、本当にいい刺激になりました。今後それが活かせることができるかが課題となると思いますが、少しでも前に進めるように精進していこうと思います。卒業生の皆さん有難うございました。
卒業生や先輩と一緒に造園の仕事ing
短い期間でしたが、研究室の卒業生や先輩・同級生も働いている上野東照宮ぼたん苑でお仕事をさせていただきました。
冬ぼたん苑のお手伝いです。私の地元の福岡市の箱崎八幡でも冬ぼたん祭がありますが、一度も行ったことがなく、ぼたんとは無縁でした。今回、そんなぼたんとの出逢いがあったことをまず嬉しく思っています。
二月二日、朝起きると外は雪が積もっていました。この日が私の初出勤日でした。
こんな日に出勤なんて・・・・と思いましたが、これから冬ぼたん苑に行くのです。がっかりしたのも束の間、一気にワクワクしてきました。菰に雪を被ったぼたんを観れるのですから。そして、期待していた通り、とても風情のある景色を目にすることが出来ました。
こうして、私のぼたん苑でのお仕事が始まりました。
苑長さん、従業員のみなさんはとても親切で楽しくお仕事をさせてもらいました。
とくに苑長さんには冬ぼたんのカラクリを聞かせてもらったりして楽しかったです。
ぼたんは本来4~5月に咲くものなのですが、中には早春と春の二回咲くものがあって、これを「寒ぼたん」というそうです。ところが寒ぼたんは早春に開花させるのがなかなか難しいらしい。そこで、ぼたんを冷たいところに置いておくことで抑制栽培して開花時期をずらすことで早春に咲かるようにする。これを「冬ぼたん」というそうです。
5時間におよんだ卒論発表会
2月1日に4年生の卒業論文発表が行われました。
4年生にとって卒論発表は、卒業がかかっているとともに、4年間の学びの集大成ともいえるものです。
みなさんの真剣な眼差しと、ちょっと緊張した表情を見ていると、私たちまで緊張しました。
私たち3年生にとっては、4年生になったら必ず経験することです。
先輩方の発表をお手本に、いっぱい勉強させていただきました。
発表者ではないのに、見ているだけで背筋に汗が伝いました。
他人ごとではありません。来年は私たちも同じ壇上に立ち発表するのですから…動揺してしまいます。
同時に、卒論に対する意欲もわいてきました。来年の今頃、私たち3年生も頑張りたいと思います。
僕のデザイン、見てください!!!
3年後期に行なわれる造園総合演習(三)では、デザイン・プランニング・プランツマテリアル・ディティールの4分野の中から各自で学びたい分野を選択します。私が選択した今年のデザイン演習では、1号館の中庭のデザイン、桜丘アリーナ前のデザイン、そして最終課題は各自で対象地を選定し、コンセプト・デザインを考えました。
毎回、課題提出時にプレゼンテーションを行なうのですが、最終課題の時は「この最後の課題で自分の力を出し切るんだ!」という思いからか、力強いプレゼンテーションが多く見受けられました。
講師の先生方からは、「自分に妥協するな」「自分の体験を通じて出てきたものを、ランドスケープでどう表現していくか」「自分の考えを明確に伝えることが大切」などなど、様々なアドバイスをいただきました。それらのアドバイスをしっかりと心に留め、これからさらに自分に磨きをかけていこうと思いました。
サマープロ
景観政策学研究室では、毎年3年生が1年を通して共通の課題に取り組む通称「サマープロジェクト」があります。
2009年度は8月の末に長野県の小布施町と、新潟県の越後妻有地域に研修旅行に行きました。約54名、108の目で様々な発見をしてきました。
小布施町は栗や旦那文化、歴史を、越後妻有地域は生業として築いてきた棚田などの農の風景にアートという新しい風を加え、それぞれの地域で特色のあるまちづくりが行われています。
研修旅行の事前学習、まとめ等詳しい内容は研究室のホームページに載っています。
それぞれの印象に残った写真を集めたフォトコンテストはそれぞれの個性が出ていてとてもおもしろいものになっています。ぜひご覧ください。