東京農業大学

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動物の科学をミクロからマクロまで研究

生産科学分野 家畜飼養学研究室

栄養・飼料・環境の制御

 動物の生命維持・生産に必要な栄養素を供給する「飼料」は、不足することなく、食べきれる範囲の量で、動物の求める栄養素を満たし、食べやすくて安いことが条件である。飼料は人にとっての「食の安全・安心」を保証する基盤であり、動物の生活環境を整えることは動物に安らぎを与え、効率的で環境保全的な生産を保証する。動物の生活環境に応じた飼料の給与方法など動物にとっての「食」を追究し、「より良い生産物」と「人と動物とが共存する生活環境」の提供をめざしている。

所属教員

庫本 高志 教授

研究テーマ
動物を用いた遺伝と栄養の相互作用の解明

研究実績 (English) | 担当授業科目

林田 まき 准教授

研究テーマ
飼育下におけるエゾシカのミネラル栄養
熱帯・亜熱帯地域における反すう家畜の栄養改善

研究実績(English) | 担当授業科目

黒澤 亮 助教

研究テーマ
飼料/栄養/代謝

研究実績(English) | 担当授業科目

学生の主な研究テーマ

・オリーブ油製脂肪酸カルシウムの給与が肉用牛の筋間脂肪のし棒産組成に及ぼす影響
・異なる油脂を利用した飼料へのL-カルニチン添加がラットの成長に及ぼす影響
・L-カルニチンを添加した精液希釈液で培養した精子の活力について
・L-カルニチンを給与した肉牛の泌乳成績と乳成分について
・寒冷環境下で飼育する子豚への脂肪酸カルシウムとL-カルニチン給与の影響
・盲腸切除ラットへの有機酸給与が成長に及ぼす影響
・食糞行動阻止兎のアミノ酸要求量の推定
・兎の育毛に対するアミノ酸要求量の関係

FREE TALK

編入生にとって

私は三年時に畜産学科に編入をしました。最初、新しい環境で友達ができるか、編入してからは多くの単位を取らなくてはならないため勉強についていけるか、など不安なことがいくつもありましたが、そのような不安も研究室に入るといつの間にか忘れていました。入ってからすぐに実験実習が始まり毎日のように学校に行き、分析を行う日々が続きました。そのような中で、自然と友達も増え、単位もとることができました。そして気付くと、卒業論文という新たな課題ができました。また毎日のように朝から学校に来る日々が始まりました。しかし、動物の飼育など自分のしたかったことができたため、充実した日々を送ることができたと感じています。卒業論文はやはり大変なものなのですが、自分で計画を立てやり遂げたときの達成感は今までにないものがありました。編入してからの思い出はほとんどが研究室のことばかりだったのですが、たくさんの経験ができ、とてもよかったと思っています。

ヤックルとの思い出

家畜飼養学研究室に入って2年、私の研究室生活はヤックルなしでは語れません。
ヤックルは長野県で罠にかかったところを保護された野生の鹿で、ここにやってきたときはその罠の影響で右前足を怪我していました。縁あってヤックルの飼育や治療全般を見ることになり、毎日通う中で研究室の同期や後輩たちと話す機会も増え、あまり社交的ではない私にとっては毎日が新鮮でした。怪我していた脚は結局切断という結果になりましたが、その際の手術にも立ち会い普段では体験できないことまですることができました。
術後はなかなか良くならず、日々の管理も一苦労でしたが、ヤックルの飼育管理を通じて多くの人と出会い話ができたこと、何かを継続してやることの大切を学ぶことができ、研究室で培った全てのことが今後の人生においても役に立つ時がくると思います。もしヤックルと出会ってなかったらきっとこんな充実した研究室生活は送れてなかったと思います。卒論も大変でしたが、それよりも手がかかったヤックルとの別れは寂しいですが、これまで学んだ多くのことを社会に出ても発揮できるようにこれからも頑張りたいと思います。ヤックルありがとう!

研究室活動を通じて

大学に入り受動的な生活を始め、一人暮らしで自由奔放な生活をしていた私にとって自ら考え動くことは久しぶりで、研究室は集団の中での自分の役割を感じられる場となりました。
家畜飼養学研究室では3年生は特定の先輩の下に就くことがなく、自ら進んで手伝いにいくことになります。手伝いに参加しなくても卒論実験には取り組めますが、共同研究者や室員に負担をかけてしまうし、なにより自分自身の勉強にもなりません。色々な動物を扱う貴重な機会が十分に用意されていますが、それを自分で動いて生かすか、ただ居るだけで無駄にするかは自分次第になってきます。
厳しめの研究室ですが社会に出る目前である今、この部屋にいてよかったと心から思っています。

3年から始まる卒業研究

卒業研究というと、4年生になってから始まるもののように思えますが、動物を相手にする場合はそうはいきません。飼育に慣れたり、注意点を学んだりすることが必要になってきます。
家畜飼養学研究室に所属が決まり、「何に興味があるか」と考えたとき、愛玩動物に興味があった私は、ウサギを研究対象とすることにしました。
その当時飼育していたウサギは、よく小学校などで見る白いウサギでした。愛玩動物とはいえ、(大きいし、たくさんいるし)お世辞にも可愛いとはいえないウサギ達でした。
やはり愛玩動物と実験動物は違います。
そんなウサギ達を使っている先輩のお手伝いを始めました。飼育だけでなく、採血もさせていただきました。飼育試験が終了し、サンプルの採取も見せていただきました。
これが愛玩動物と実験動物の違いです。
4年生になって、自分の飼育試験が始まりました。予想外の出来事に戸惑うこともありましたが、飼育方法や採血、3年生のときに学んだことが本当に活かされました。
4年生になって始まる卒論研究は、3年生のときからの積み重ねで支えられるのだと思います。

研究室の思い出(卒業パーティー)

私が研究室に入ってから思い出に残っている数多くの行事の中でも一番思い出深い行事だったものは、3年生の時に行った先輩方を送り出す“卒業パーティー”です。
この行事は前もって3年生が役割分担し先輩方のために卒業を祝うパーティーを開催するものです。私は企画という役になりゲーム、ビデオレター、合唱など先輩方に喜んでもらえる企画を考え同じ役割の友達と準備し練習しました。しかし、すべての準備がスムーズにできたわけでなく、合唱練習に参加してくれない人や、会場のホテルの方との確認ミス、定期テスト期間の勉強など多くの問題がありギリギリまで準備に追われていました。忙しく上手くいかない中、最後にはみんなで「先輩方に喜んでもらうために頑張ろう」と声を掛け合いながら作業をしていました。そして当日も沢山のミスや想定外の出来事がありました。それにも関わらず先輩方に「泣いて」、「笑って」とても喜んでもらえたことでとても充実した気持ちになりました。また一緒に頑張ってきた友達や私自身もこの行事を十分に楽しめたこともとても大切な思い出です。
今、卒業を前にして後輩たちが準備してくれる卒業パーティーでどんな企画をしてくれているのか、とても楽しみです。

研究室GALLERY

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学部紹介

農学部

植物や動物の生命に関する知識・技術について、基礎レベルから応用レベルまでを科学し、その成果を農学の発展につなげていくことをめざしています。

農学部

農学科

消費者のより健康で豊かな生活に資する農産物の安定生産のための理論を構築するとともに、それらを基にした技術を開発して、農業の発展に資することを目的としている。そのために、農作物の特質、栽培技術等の学理を追求することを通して、持続可能な次世代型農業の創造に貢献できる教育・研究を行う。また、実学的な教育の実践ほか、課外活動への参加も推進することによって、国内はもとより世界の農業や、それを取り巻く広範囲な分野で羽ばたくことのできる人材を養成する。

動物科学科

動物の生命現象や機能の理解とその制御を追究する生命・制御分野と、動物の行動と生産性を追及する機能・生産分野の2 領域を包含し、これらの特性を活かした応用技術開発を目指す。課程を通じて生命の尊厳や倫理を学び、豊かな心を持ち、医・薬・理学の領域まで広がりを見せる生命科学関連及び良質で安全な食料を生産する生産科学領域で活躍できる人材を養成する。
※2018年4月 畜産学科より名称変更

生物資源開発学科

農業生態系のみならず、人類が将来にわたり安定した生活を維持するために不可欠な自然生態系に至る多様な生物を資源として捉え、その多様性に関する知識と理解を基礎として、様々な生物の生育・生息環境の保全を実践する技術と、生物資源の持続可能な利活用や開発に必要な技術を修得し、農学領域の諸課題の解決に寄与しうる能力を有した人材を養成する。
※2018年4月 開設

デザイン農学科

生き物や食の機能性をヒントに、食料問題にとどまらず、環境問題や資源・エネルギー問題、そして少子高齢化に代表される人口問題など、私たちの間近に迫っている問題を解決し、持続的で快適な社会をデザインする。これが「デザイン農学」です。
※2018年4月 開設

バイオセラピー学科

動物や植物の存在は、私たちの生存の基盤であるだけでなく、生活に潤いや、やすらぎを与えています。環境・医療・福祉などの場においても動植物の恩恵を受ける機会が増えています。このような人と生き物のかかわりを多面的に研究し、より良い共生社会と、生き物の新たな活用方法の構築をめざしています。
※2018年度より募集停止

応用生物科学部

農学の知識と知恵を食品・発酵・健康・環境・エネルギー分野に広く応用し、国際的視野に立って実社会での活躍をめざす意欲の高い人の入学を求めています。

応用生物科学部

農芸化学科

農芸化学科では、生物現象の解明や環境問題の解決に化学的視点から取り組み、未来につながる持続可能な社会システムや、より豊かな生活の実現をめざしています。そのため、現代の高度に細分化された生物・化学の専門知識を横断的に学び、生命活動に関わる化学反応を深く理解することで、それを制御・応用する技術を構築する能力を養います。
※2018年4月 生物応用化学科より名称変更

醸造科学科

酒や味噌、醤油、酢などの伝統的な発酵食品は、微生物がもつ発酵の力を利用してつくられています。さらに近年、この微生物の機能は環境の浄化やエネルギー開発の世界でも広く応用されようとしています。小さな微生物が、人々を大きな未来に導いているのです。

食品安全健康学科

食の流通のグローバル化によって、市場には新たな食材や加工食品があふれ、人々は豊かな食文化を楽しむ一方で、在来・外来の食材が食の安全を脅かす危険から自分たちを守る必要が生じています。こうした「食の安全・安心」をはじめ「食の機能と健康」を科学的に解明する研究拠点に、社会の期待が高まっています。

栄養科学科

「管理栄養士」は傷病者の療養や、乳幼児をはじめ高齢者、スポーツ選手など、様々な人々の健康づくりのため、高度な専門的知識及び技術を要する栄養の指導および、学校や病院、事業所などの給食管理をおこないます。「管理栄養士」によるヒューマンサービスが今最も求められています。

生命科学部

生命を調節する分子をデザインし、最小の生命である微生物の新機能を創製、植物育種や動物個体発生・脳機能といった高次生命機能解明まで、ミクロからマクロまでを統合的に捉える教育研究を行います。

生命科学部

バイオサイエンス学科

遺伝子は生命の設計図。最先端のバイオ技術を駆使して、遺伝子の働きを解き明かし、遺伝子の力を最大限に引き出すことで、人類が抱えている食料、健康、環境保全の諸問題の解決をめざします。ボーダーレスの時代である今こそ、農学の枠を超えて、医学、薬学、工学に至る応用にチャレンジする。これがバイオサイエンスです。

分子生命化学科

生物圏のあらゆる“生命”現象には、原子・分子が関わっています。この原子・分子の働きを化学的な視点で解明していくことで、これからの生命科学の可能性をより広めていくことをめざしています。精密有機合成、天然物化学を中心に、高分子化学、分析化学を基盤とした教育・研究を通じて医薬・農薬・動物薬およびバイオプラスチックの開発への道を拓きます。

分子微生物学科

微生物は我々の目に見えないミクロの世界で活動し、動・植物の健康や地球環境の維持に多大な影響をおよぼしています。しかし人類がこれまでに発見できた微生物はその総数のほんの数%と言われています。本学科は微生物が関与する未知の生命現象を生命科学の力で解明する「微生物学」のエキスパートを育成します。

地域環境科学部

生物に対する深い理解を学びの基礎におき、自然と人間が調和する地域環境と生物資源を保全し、それを利用しながら管理していくための科学技術の確立をめざしている学部です。

地域環境科学部

森林総合科学科

古くから人間は森林と密接な関係を保ってきた一方で、近代以降には乱開発による森林破壊が社会問題にもなっています。森林が人類に与えてきた恵みの大きさ は計り知れません。解決すべき地球規模の環境問題が残るいまこそ、人と森林が共生できる社会を早急に実現する必要があるのです。

生産環境工学科

環境にやさしい農業生産技術を発展させるには、工学的な視野からのアプローチも重要です。ロボットなど機械工学を用いた生産支援や、土木工学を応用した用水や排水技術の開発など、ロスがなく環境保全にも幅広く対応できるエコ・テクノロジーの開発が強く求められています。

造園科学科

ベランダの草花、公園や緑地、都市や農村から地球環境まで。私たちをとりまく、人と自然がつくるさまざまなシーンのすべてが造園学のフィールドです。快適で美しい環境を創成するための専門知識や技術の一つ一つが、地域に貢献する力となります。

地域創成科学科

里山などの“地域”の伝統的な文化や知恵に最新の技術を融合させ、持続可能な土地利用の構築、地域づくりの実現に貢献することをテーマとします。地域が抱える問題を総合的にとらえ、生物多様性や生態系に配慮した実学型教育を通じて、地域づくりの担い手やリーダーになりうる人材の育成をめざしています。

国際食料情報学部

「日本と世界の食料・農業・農村問題の解決に向けて、国際的情報網の活用のもと総合的・実践的に挑戦する」をモットーとしている学部です。

国際食料情報学部

国際農業開発学科

国と国との間に大きな経済格差がある現代。開発途上国の発展を農業の開発を通じて支援し、環境に配慮した持続性のある生産によって地球規模の環境保全を視野に入れた、現代に適応した国際協力の先駆的な人材への期待が高まっています。

食料環境経済学科

私たちの毎日の食料は、農林水産業で生産・収穫されたものが、卸売市場や食品工業を経由し、さらには外食産業や食品小売業を介して消費者にわたっています。この食料の流れのシステムを国際的な経済の視点から研究することで、これらに関連する諸問題の解決策を追究します。

国際バイオビジネス学科

食料に関わるビジネスの現場で活躍するには、国内外の食料生産や加工・流通システムを理解し、世界各地の食料の生産と供給の状況、国際市場における流通の現状を常に把握したうえで、それらの情報を分析し活用できる臨機応変で柔軟な総合力が求められます。

国際食農科学科

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、世界からも脚光を浴びている日本の食文化。食文化を支えている日本の農業にも、注目が集まっています。国際食農科学科は、日本の「食」と「農」を継承し、世界に発信していく新領域です。実験や実習、現地でのフィールドワークを中心にした実践的な学びで、生産科学、食品科学、人文・社会科学の領域から総合的にアプローチします。

生物産業学部

各段階を連動した一つの流れとしてとらえながら、産業がより社会に貢献するための道を自然科学の視点から探究し、また社会経済的な視点から改善することをめざしていく学問です。

生物産業学部

北方圏農学科

北海道北東部、オホーツク地域は、日本屈指とも言える大規模な畑作や畜産が営まれています。また、世界自然遺産の知床をはじめとする豊かな自然環境に恵まれ、エゾシカやオオワシといった野生動物が数多く生息するなど、生物生産と環境に関するあらゆる研究のための資源がそろっています。
※2018年4月 生物生産学科より名称変更

海洋水産学科

目前に広がるオホーツク海や、網走湖、能取湖をはじめとする沿岸の汽水域、湖沼・河川には、ここでしか見ることのできない希少生物も数多く生息しています。 「環オホーツク地域」には、水圏のサイエンスを学ぶ者にとって魅力的な研究テーマと、それを実践・検証できる場があふれています。
※2018年4月 アクアバイオ学科より名称変更

食香粧化学科

食品や香粧品は、私たちの生活を支え、豊かにしてくれる大切な存在。その多くは「生物資源」という共通の素材から作られています。この生物資源の特性や、人体への効果を探求し、その機能性を活用した製品を開発することで、私たちの生活を質の高い、充実したものへと進化させてゆくことが、食香粧化学科の目標です。
※2018年4月 食品香粧学科より名称変更

自然資源経営学科

今日の日本において、都市部が発展し続ける一方で、地域社会は過疎化などの様々な課題に直面しています。しかし、地域社会にはまだ眠っている資源があるのではないでしょうか。その可能性を見出し、都市とは異なるアプローチでの社会発展を探究すべく、オホーツク地域の様々な産業と連携した学びを展開しています。
※2018年4月 地域産業経営学科より名称変更

教職課程

教育職員免許法にもとづく中学校および高等学校の普通免許状取得のためのコースで、短期大学部を除く学部の学生は本課程の教職科目履修により、一種免許状を取得することができます。

教職課程

教育職員免許法にもとづく中学校および高等学校の普通免許状取得のためのコースで、短期大学部を除く学部の学生は本課程の教職科目履修により、一種免許状を取得することができます。各学科で取得可能な免許状の種類は表の通りです。本課程を履修する学生は所属学科の専門教育を受けながら定められた単位を取得することにより、卒業時に教育職員免許状が授与されます。卒業までに受講する科目が多くなり、また夕方からの講義や学外での実習も多く、卒業までの負担は他の学生よりは大きくなりますが、その分充実した学生生活となることでしょう。
本課程修了者の多くが全国各地の中学校・高等学校、その他の教育機関で教員として活躍しています。平成26年度は256人(515件の免許状)を取得しました(大学院修了者の専修免許状を含む)。教員採用試験合格は難関ですが、例年100名弱(卒業生を含む)の本学出身者が教育職に就いています。

学術情報課程

公共機関としての博物館、科学館、児童館、公共図書館及び企業の情報部、研究開発部門等において科学技術に関する情報の調査、収集、整理、保管、検索、提供(展示を含む)等にあたる技術者となる基礎を修得させ、自然科学系司書・学芸員を養成することを目的としています。

学術情報課程

本課程は、公共機関としての博物館、科学館、児童館、公共図書館及び企業の情報部、研究開発部門等において科学技術に関する情報の調査、収集、整理、保管、検索、提供(展示を含む)等にあたる技術者となる基礎(コンピュータを利用した情報利用教育を含む)を修得させ、自然科学系司書・学芸員を養成することを目的としています。
情報化時代といわれる今日、これらの技術を担う人材の養成は、文科系の大学において図書館司書あるいは博物館学芸員養成のためのコースで従来から行われてきました。しかし、理科系の大学においてはほとんど行われていません。その結果、企業や公共機関において科学技術情報を取り扱う人材の確保に困難を生じています。
本課程は、社会のこの要求に答えるために開設され、学部では司書、学芸員の資格が、短期大学部では司書の資格が与えられます。
学芸員は、博物館法によって登録または相当施設に指定された博物館等において業務を担当する専門教員であり、博物館には学芸員をおくことが法律で義務づけられています。
司書は、図書館法によって定められた「図書館」は図書、記録その他必要な資料を収集、整理、保存して利用に供し、教養、調査研究等に資することを目的とする施設です。法律による図書館には司書の有資格者を置くことが義務づけられています。
それぞれの有資格者の就職先としては、近年多くなっている前述の博物館、社会教育施設、展示企業などがあり、また図書館は勿論のこと官公庁及び企業の研究開発部門、資料室などに進出が顕著になっています。

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