生命・制御分野 動物生殖学研究室
動物の生命の謎に迫る ~動物生産から生殖医療まで~
動物の生殖は重要な生命現象であるが、動物には限られた寿命と生殖期間があり、加齢・ストレス・疾患などは“生殖寿命”を縮める原因となる。また、動物の母性や保育行動などは生理的なストレスに大きく左右される。動物の生命の成り立ち(生殖細胞・受精・胚発生)から妊娠や子育てなどの仕組みや、それらの生命現象に対する加齢・ストレス・疾患による影響を分子レベルで解明し、生殖寿命に係る様々な問題を解決するための手法や技術の開発を目指す。
所属教員
学生の主な研究テーマ
ブタ卵胞のサイズが体外成熟中の卵子のATP含量に及ぼす影響
ブタ卵胞のサイズが卵子の体外成熟中におけるミトコンドリア数の変化に及ぼす影響
エストラジオールが加齢ウシ初期胞状卵胞卵子の体外発育に及ぼす影響
培養条件がウシ初期胚のヒストンのアセチル化および発生に及ぼす影響
ニホンウズラ精原幹細胞の遺伝子発現解析
ニホンウズラ精原幹細胞の免疫蛍染色について
テストステロンが雌ニホンウズラの拘束ストレスによるコルチコステロン分泌に及ぼす影響
ブタ卵子の体外成熟培養に伴う卵子直径とATP含量の変化
ブタ前胞状卵胞由来卵子の体外発育能とエストラジオール産生能との関係
ブタ前胞状卵胞の体外発育中における透明帯遺伝子の発現
ウズラ受精卵へのブサルファン投与が性腺発達に及ぼす影響
岐阜地鶏の就巣行動の継続と抱卵斑との関係
ブタ初期胞状卵胞卵子のクロマチン凝集と減数分裂能獲得の関係
ウシ卵管上皮細胞への接着精子のミトコンドリア活性の変化について
ブタ卵胞の大きさが卵子のクロマチン構造変化におよぼす影響
ウシの加齢が顆粒層細胞の性状に及ぼす影響について
エストラジオールがウシ初期胞状卵胞卵子のミトコンドリア数の変化に及ぼす影響
エストラジオールがブタ前胞状卵胞由来卵子の体外発育に及ぼす影響
ウシ卵胞のサイズが顆粒層細胞の性状に及ぼす影響
ウシの加齢が卵子の体外発育能力および質に及ぼす影響
テストステロンが雄ニホンウズラの拘束ストレスによるコルチコステロン分泌に及ぼす影響
ウシ発情周期中における卵管上皮に占める分泌細胞と繊毛細胞の割合について
ウシ発情周期中における卵管中のエストラジオール濃度の変化について
ウシ卵管上皮細胞の分画方法の検討
ニワトリの不妊化処理方法の検討
加齢がウシ卵子および初期胚のヒストンのアセチル化に及ぼす影響
エストラジオールがブタ体外成熟卵子のミトコンドリア数の動態に及ぼす影響
パーコール密度勾配遠心分離処理がブタ精液中のY染色体を有する精子の割合に及ぼす影響について
加齢がウシ初期胞状卵胞由来卵子の形状およびミトコンドリアに及ぼす影響
夏季ブタ精液のパーコール密度勾配遠心処理が精子性状に及ぼす影響
アンドロステンジオンがウシ初期胞状卵胞由来卵子の体外発育に及ばす影響
ニワトリ人工授精時におけるメチルアセトアミドの受精阻害作用について
ブタ液状保存精液と卵管上皮細胞との共培養が精子性状に及ぼす影響
ブタ精液のパーコール密度勾配遠心での分画処理にカフェインが及ぼす影響
FREE TALK
研究室紹介
現在,私たちの研究室は教員3名と,大学院生,学部4年生,3年生で構成されており,総勢80名近くの大所帯です。
研究室では,家畜の生殖生理のメカニズムを追究し,繁殖効率の改善に取り組んでいます。具体的には,生殖に関わる内分泌機構の解明,動物胚の生産や操作,細胞,精子,卵子および受精卵の保存,人工授精,受精卵移植の繁殖技術の確立をめざしています。3年生は,生殖学の基礎的な知識,実験方法等を身に付けると共に大学院生や4年生の研究活動を補助しながら興味のある研究分野を検討し研究テーマを決定します。また国内外の学会にも積極的に参加し,その成果を論文として関連学会に発表しています。研究室の主な年間行事は,新入室員歓迎会(4月),論文発表会(年数回),収穫祭の文化学術展での研究発表,スポーツ大会(年2回),研修旅行,卒業生送別会等があります。